<あぶない刑事>“タカ”舘ひろしדユージ”柴田恭兵ד薫”浅野温子ד透”仲村トオル座談会(前編) 4人そろえば「怖いものなし」
仲村さん 昭和61年(1986年)に「あぶない刑事」のテレビシリーズが始まったときから、一回も出るか出ないかを聞かれたことがなくて。「出るのは決まっているから」状態だったので、今回もやるのかって(笑い)。役柄的にはずっと港暑にいる設定なので、「帰ってきたというよりも町田透はずっとここにいたんだ」と、演じてみて感じました。
--撮影に向けて特に準備したことはありますか。
舘さん まったくしません。オートバイもクランクインしてしばらくしたときに持ってきてもらって、8年ぶりに乗りました。30分くらい乗ったら、だいたい感覚は取り戻せましたね。
柴田さん (準備は)特になかったです。カットがかかると肩でヒーヒー言ってましたけど、年相応のタカとユージでいい。ポンコツでも一生懸命走るのがカッコいいと思っていましたから。それをカッコいいと言っていただけたらうれしいですね。
浅野さん 反射神経で薫になるのでないですね。ここ(あぶない刑事)の現場に入ったという感覚や、ベテランのスタッフと若いスタッフに違和感がなくてスムーズに入れたことが大きかったと思います。
仲村さん 初期の頃に叱られたことも含めて、この作品は楽しい記憶ばかりなので(新作に入る)ワクワク感はありました。何年たっても20、21歳の頃のように小僧扱いしてもらえるのも楽しかったりします。いつの頃からか現場で「仲村さん」と呼ぶ人数の方が多くなってしまって。何のためらいもなくイジってくる人たちに囲まれるのは、青春が蘇るような気がします(笑い)。
--印象に残っている撮影エピソードがあれば教えてください。
柴田さん 舘さんと(土屋)太鳳さんがハーレー横で話すシーンで、舘さんのはにかんだ笑顔というか、温かい笑顔で太鳳さんを見つめている表情は、今までそんな顔を一回も見たことがなかったし、とてもすてきだなとドキッとしました。
舘さん 僕と恭さまでは子供に対する接し方が違って。僕は変な距離感がある。それが出ていていいシーンになったというか。二人の子供に対する距離感が出ている感じが良かったかなと思います。何といっても印象に残っているのは、おんこ(浅野さん)が突然出てきてわけわからず叫ぶ破壊力。そこまで大切にすてきなスタイリッシュなものにしようとしていたのが、突然ドカーって(笑い)。