「ビジネスチャンスがある」LDHがタイ進出 首都バンコクはロスに次ぐ在住日本人数…15年から着目
【バンコク(タイ)5日=増田寛】EXILEが所属する芸能事務所「LDH」が、タイ最大のメディアエンターテインメント企業「GMM GRAMMY」グループと合弁会社「G&LDH(ジー アンド エルディーエイチ)」を設立することを発表した。バンコクで会見を行ったEXILE HIRO(55)は「日本とタイからアジアを代表するスターを輩出したい。絶好のチャンスです」と熱い胸中を語った。 気温35度に迫る暑さを吹き飛ばす発表が行われた。LDHのタイ進出をさらに加速させる新会社「G&LDH」は、日本とタイの音楽業界を結びつけることはもちろん、アジアを代表し国際的に活躍できるアーティスト発掘と育成を目指す。 LDHのタイでのライブイベントやフェスの開催実績、所属アーティストの「BALLISTIK BOYZ」「PSYCHIC FEVER」が2022年にタイへ活動拠点を移し現地で人気を獲得したこと、LDHが展開するエンターテインメントスクール「EXPG」の実績などを評価され、GMMから合弁会社設立の提案があったという。 LDHは、22年5月と23年3月にタイの企業とパートナーシップを締結しているが、新会社として合弁会社を設立するのは初。米ロサンゼルスに次いで在住日本人が多いバンコクに「ビジネスチャンスがある」と15年から目を付けていたHIROは「コロナ禍が収束し始め、やっとチャンスが巡ってきた。タイで活躍するスタッフやアーティストがLDHのエンターテインメントを発信してきたおかげでここまでこられた。タイは若くて才能あるアーティストやクリエイターがいる。良質なエンターテインメントをつくる土壌がある」と目を輝かせた。 今後は、日本とタイの共同で「G&LDH」所属オーディションの開催や楽曲の共同制作、研修生の交換留学などを予定する。「G&LDH」のマネジメント下にあるアーティストは、タイと日本の両方でデビューし、両国で売り出していく。HIROは「一人でも多くの人にラブ、ドリーム、ハピネスを分かち合えるようなアーティストを輩出したい。たくさんの子供たちに夢を与えたい」とほほ笑んでいた。 ◆合弁会社 2つ以上の会社が、共通の利益のため、契約などにより共同で設立する会社。コストやリスクの分散、お互いの企業の技術や知識などのノウハウ吸収など、目的によって設立にはさまざまな理由がある。 ◆NAOTO、タイ語であいさつ 会見には、LDHのアーティストを代表して、EXILE NAOTO(40)も登壇した。流ちょうなタイ語で自己紹介したNAOTOは「後輩たちがタイで活躍していることは本当に刺激。この合弁会社は大きな扉を開くきっかけになると思う。EXILEや三代目 J SOUL BROTHERSとして、自分たちも大きな一歩を踏み出したい」と前を向いた。 また「THE RAMPAGE」「PSYCHIC FEVER」もゲストパフォーマーとして出演した。
報知新聞社