宇津木監督 45歳でロス五輪迎える上野由岐子に「想像の中では3年半できる」
ソフトボール女子日本代表の監督に就任した宇津木麗華氏(61)が23日、都内で会見を開いた。 26年アジア大会での7連覇、28年ロサンゼルス五輪での3連覇を目標に掲げ、「独自の視点と思考力を生かして、今まで経験してきたすべてをかけて新生ジャパンを強くしていく。もう一度頂点に立つ。私の人生はソフトボールしかない。その集大成として若い指導者、選手の発掘、育成に全力を注ぎたい。常に変化していきたい」と抱負を語った。今夏のW杯で主将を務めた石川恭子(トヨタ)、エースの後藤希友(トヨタ)を今後もチームの軸に据えることも明言した。 11~14年に日本代表を率いて一度は退任。16年から再登板し、21年東京五輪で金メダルを獲得した。今夏のW杯での優勝を最後に任期満了したが、公募による複数候補の中から再々登板が決定。日本ソフトボール協会の牧島かれん会長は「ロサンゼルス五輪での3連覇は悲願。大きな戦略と緻密な戦術で、計画を成し遂げることができる監督として、麗華さんしかいないという思いで、選考委員会で一つ一つの手順を踏んできた」と期待を込めた。 宇津木監督は42歳でW杯MVPに輝いた上野由岐子(ビックカメラ)にも言及。28年ロス五輪期間中に45歳になるが、「彼女は人ができないことをできる。想像の中では3年半(後もプレー)できるんじゃないかんというのはある」とした上で、「伸び伸びやってほしい。無理しないでほしい気持ちもある。今でも115キロ投げられるので、私も驚いている。もちろん、できるなら彼女の力は必要だし、指導者の役割もできる。両方頼っていきたい」と語った。