「解釈違い」「雰囲気一変」 期待の続編が賛否を呼んでしまったアニメ
原作通りに作ったのに「読んでない」?
●『GUNSLINGER GIRL』 『GUNSLINGER GIRL(ガンスリンガー・ガール)』も、2期で雰囲気が変わったことにより、視聴者の賛否が分かれてしまった作品です。 同作は架空の歴史を持つイタリアを舞台に、肉体の機械化と薬による洗脳を受けた「義体」の少女たちを使う対テロ機関「社会福祉公社」と、テロ集団「五共和国派」の戦いを描いた同題マンガ(著:相田裕)を原作にしています。 マッドハウスが制作を手掛けて2003年に放送されたアニメ1期では、「義体」となった少女たちの悲劇性が前面に押し出されたシリアスな物語で、演出や音楽などのクオリティの高さも好評でした。 ところが、2008年の2期『GUNSLINGER GIRL -IL TEATRINO-』では、制作会社が「アートランド」に変わり、さらに声優やスタッフまでほぼ入れ替え、原作者の相田先生が自ら全面監修と脚本を手掛けることになります。 雰囲気は前作からガラッと変わってポップな明るさが目立つようになり、前作で変化が少なかった女の子たちの表情も良く動いています。しかし、作画のクオリティや演出面では前作ほど評価を得ず、比較して「原作者は原作読め」といった批判まで飛び出すほどでした。 もちろん原作者が原作について理解していないわけはなく、むしろ原作が改変されていたのは1期であり、2期の方がキャラクターの性格や物語の構成も原作に近い形で作られています。 そのため、「確かに1期とは毛色が違うものの、これはこれで楽しめた」「私はこっち(2期)の方が断然好き。曲もいい」「アクションは流石に1期に軍杯が上がるもののトータルでは2期の方が良かった」と、2期を評価する声もあります。
LUIS FIELD