市内3地域で投票区が変更 混雑解消、投票率向上へ【宇部】
宇部市選挙管理委員会(福永浅乃委員長)は、4月以降に実施される選挙から投票区と投票場所を一部変更する。投票環境を整備し、投票率の向上につなげることが狙い。 変更となる投票区は、黒石、西岐波、宇内(小野)の三つで、いずれも地域の意見を吸い上げての変更。選挙人名簿登録者数が最多の黒石と2番目に多い西岐波は、投票区を分割。黒石は黒石東と黒石西に分けた上で、西割を原中央投票区から黒石西に編入する。西岐波は西岐波と柳ケ瀬に分かれる。 3月1日現在の選挙人名簿登録者数でみると、黒石は分割前の6469人に編入する西割の910人を加えると7379人になるが、分割により黒石東(小畑領、東割、中野開作)が3475人、黒石西(黒石、塩屋台、泉町、西割)が3904人となる。投票所は黒石東が小畑領自治会館、黒石西が黒石ふれあいセンターとなる。 西岐波は、分割しなかった場合5186人だが、分割で西岐波が3511人、柳ケ瀬が1675人。西岐波は西岐波ふれあいセンター、柳ケ瀬は柳ケ瀬自治会館が投票所となる。宇内は小野ふれあいセンターが投票所の下小野と統合され、下小野投票区の登録者数は686人となる。 選挙当日は旧宇内投票区内から小野ふれあいセンターまで移動支援バスの運行も予定している。 原の南投票区は、投票所を原小体育館から第一原公会堂に変更する。同公会堂の改修工事のため同小体育館に変更したが、道が狭く投票率低下の要因にもなったため、工事が終わった公会堂に投票所を戻す。 市選管の石川綾子事務局長は「今回の変更は、混雑を解消するなどスムーズな投票が可能となる環境づくりを目的に実施した。黒石と西岐波の投票所分割では、新しい投票所に自治会館を使わせていただくが、地域の協力があってこそ実現できた」と話した。 今年は市長選が10月20日告示、27日投開票の日程で予定されている。