馳知事“機密費”発言で岸田総理「撤回の経緯踏まえ具体的な対応を」…連日国会での追及に
官房機密費をIOC委員への贈答品に使ったという趣旨の発言をして、即日撤回した馳知事。発言の真意は語られないまま、波紋が県内外に広がっています。岸田総理は27日の参院予算委員会で「具体的な対応を考えたい」と述べました。 【動画を見る】発言翌日「全面撤回」15回繰り返す 政治ジャーナリスト 田崎史郎 氏 「官房機密費の歴史の中でも初めてなのです。“何々に官房機密費を使った”というのは恐らく馳さんが初めて。馳さんは本当に賢くない人だなと」 ことの発端は、今月17日に都内で開かれた会合での馳知事の発言です。 馳浩 石川県知事(17日・都内) 「安倍晋三さんから国会を代表してオリンピック招致は必ず勝ち取れ、金はいくらでも出す、官房機密費もあるから。IOC委員の全員のアルバムを作ってお土産はそれだけ。だけどそのお土産の額を今から言いますよ。外に言っちゃだめですよ、官房機密費使っているから。一冊20万円するんです」 2013年当時、自民党で東京オリンピックの招致推進本部長だった馳知事の生生しい発言…。 馳知事 「発言は全面撤回しました」 ■岸田総理「自民党として具体的な対応を考えたい」 27日の参議院予算委員会でも、野党は岸田総理を厳しく追及。岸田総理は「自民党として発言撤回の経緯もしっかり踏まえ、具体的な対応を考えたい」と述べました。 立憲民主党 石橋通宏 参院議員 「具体的な対応を考える…重ねて総理の国民に対する説明責任を果たそうという姿勢がさらさら感じられません」 野党は馳知事を参考人として招致するよう求めています。 立憲民主党石川県連 近藤和也 代表 「国際的なルールを破ることにこの機密費を使っていいというのは全く違う。説明責任から逃れることはできないと思う。吐いたものはしっかりと説明していただくと」 TBSの川西全官邸キャップは、国会のようすをこう振り返ります。 「(野党が)ほぼ毎日のようにこの件を取り上げている状況。当時の安倍政権で官房機密費を使う立場にいたのは官房長官だった菅前総理だったということもあって野党の矛先も菅さんに向かっている」 一方で、知事の参考人招致が実現する可能性については。