人気バンド「ブラフマン」が能登島に 子どもたちに「頑張ろう」
男性4人組の人気バンド「BRAHMAN(ブラフマン)」のメンバーが23日、能登半島地震の被災者支援で七尾市能登島を訪れ、全国のファンから届いた大量の菓子を子どもたちに届けた。2011年の東日本大震災以降、全国の被災地を回るメンバーは「みんなの笑顔が能登復興につながる。頑張ろう」とエールを送った。 ブラフマンのボーカルTOSHI―LOW(トシロウ)さんは東日本大震災後にNPO法人「幡ヶ谷再生大学復興再生部」(東京)を設立。子どもの居場所となる公園やライブハウスなどを設けたり、支援物資を届けたりしてきた。 音楽仲間を通じて、金沢市の木材卸業者「フルタニランバー」の古谷隆明社長(41)から能登の惨状を聞いたトシロウさん。22日に同市菊川1丁目のライブハウスvanvanV4で、チャリティーライブを開き、ファンなどに呼び掛けて集まった支援物資を能登島の子どもたちに届けた。 和倉温泉に近く、人気観光地でもある能登島は地震後、島につながる2つの橋が通行止めとなり、一時孤立状態に。津波被害もあった。現在も断水が続いている。 能登島祖母ケ浦町の民宿「山水荘」の石田直人さん(40)の案内で、能登島の被害状況を見たメンバーは「被災地の未来を支えるのは子どもたち。生活を取り戻せるまで能登を支援したい」と話した。