「棒のようだった」身体から日本トップクラスの筋肉ボディへ 3時間一定のリズムと軌道でトレーニングを行う43歳
1日2時間半のストレッチ!?
怪我の痛みの緩和と筋トレのコンディションアップのため、ストレッチは欠かせないそうだ。 「朝に1時間、トレーニング前に30分、お風呂上りに1時間くらいストレッチしています。筋肉が柔らかくなると、神経を圧迫しないので痛みも楽なのです。また、弱点部位は筋肉が硬く伸びないので、そこを中心に念入りに。テレビを見ながら、マッサージボールやマッサージポール、マッサージガンなどを使ってほぐしています」
怪我をしても頑張り続ける理由は「我が子のため」
「金メダルを、我が子が喜んでくれて嬉しい!」と笑う栫選手。 「笑顔は得意じゃないし、大会のような舞台に立つのは今でも苦手。でも、我が子に『好きな事を突き詰めて、続けていたら結果が出るよ』と、自分で証明したかったんです。そして『自分も頑張ろうかな』と思って欲しかった。苦しくても、簡単に逃げ出さない背中を見せてきたつもりです」 栫選手が目指すのは、誰もが目を奪われる選手。 「母として、選手として、芯のブレない『強い人』でありたいと思います。出るからにはもちろん優勝を目指しますが、何位であっても印象に残る選手でありたい。今年は身体の様子をみつつ、背中と肩・ハムを強化して、バランスの良い身体を作りたいです。来年の大会出場に向けて、今年も大好きなトレーニングを頑張ります!」
取材:山口夏織