小笠原瑛作が団体初のOFGマッチでボクシングのアジア大会優勝者に延長の末、まさかの判定負け【KNOCK OUT】
KNOCK OUTが新たにオープンフィンガーグローブ(OFG)による試合を導入。その最初の大会となる「KNOCK OUT 2023 vol.5“RED ZONE”」が11月5日、東京・後楽園ホールで開催された。 今大会は本戦の全試合がOFG着用でヒジありのREDルール。このルールは山口元気代表肝いりのもの。9月11日に行われたカード発表会見では「20年前くらいから、誰も言わないなか“ムエタイルールはオープンフィンガーでやるのが一番いい”と唱えていた。その時は誰も参戦してくれる人がいなかったが、だいぶ時代の流れが変わり、オープンフィンガーグローブか認知されてきたと思っていて、いつかやりたいと思っていた」などとその思いを語っていた。 メインイベントではKNOCK OUT-REDフェザー級王者の小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺)がスーパーファイトでウィン・シットチェニイム(タイ)と対戦し、延長の末、判定で敗れる波乱が起こった。
小笠原は8月25日に行われた「ONE FRIDAY FIGHTS 30」(タイ・バンコク/ルンピニースタジアム)でONE Championshipに初参戦し、OFGマッチでヨッドウィッタヤ・ペッチョンプー(タイ)に1R31秒でKO勝ちを収め、35万バーツ(約140万円)のパフォーマンスボーナスを獲得。今回は凱旋試合だった。 対戦相手のウィンはムエタイでのメジャータイトルの獲得歴こそないものの、ボクシングではアジア大会優勝の実績がある、まさに“未知なる強豪”だった。 1R、サウスポーの小笠原、オーソドックスのウィン。小笠原は左インローから左右のパンチにつなげる。ウィンも右インロー。ウィンはサウスポーにスイッチ。小笠原は左右のフック、右フックが顔面をとらえる。ウィンはオーソドックスに戻して右ロー、右ハイ。小笠原は左ストレート、右フック。ウィンは右ハイ。小笠原は前蹴りをキャッチしてパンチを狙う。小笠原の左インロー、右前蹴り、左ハイ。小笠原の左インローを嫌がるウィン。ウィンの左ミドルをキャッチして軸足を払いに行く小笠原。