いま、ゴメスの汎用性を再認識するときがやって来た
「ケガで休んでる間は心のバランスを崩しもしたけれど、監督はつねに気遣ってくれた。彼の優しさには感謝するしかない」
3月22日からのFIFAウィークでイングランド代表に3年5か月ぶりの復帰を遂げたゴメスは、クロップ監督のサポートに胸を熱くしていた。
カタール・ワールドカップの4バックは、右からウォーカー、ジョン・ストーンズ、ハリー・マグワイア、ショーが基本だったが、両サイドバックは先述したとおりで、CBもともにコンディションに一抹の不安がある。
いま、ゴメスの実力を再認識するときがやって来た。5月23日で27歳。選手として脂が乗る年齢を迎え、負傷欠場している間に精神的タフネスも身につけた。
ヨーロッパ選手権で完全復活を世界にアピール──。素敵なシナリオじゃないか。
文:粕谷秀樹
粕谷 秀樹