1年目から大成功! 欧州、今季のベスト補強ランキング5位。報われず無冠…。今季最も点を奪ったのは?
どんなに才能豊かな選手でも、移籍1年目は困難の連続だ。新天地で適応に苦しみ、ベストパフォーマンスを発揮できないことが往々にしてある。今回は、今季の欧州サッカーにおいてそういった移籍の難しさを克服し、新天地で鮮烈な輝きを放った選手を活躍度合いに応じてランキング形式で紹介する。(スタッツは5月30日時点のデータサイト『transfermarkt』を参照)
5位:ハリー・ケイン(イングランド代表) 生年月日:1993年7月28日 所属クラブ:バイエルン・ミュンヘン(ドイツ) 移籍金:9500万ユーロ(約133億円) 今季リーグ戦成績:32試合36ゴール8アシスト 5位に輝いたのは、バイエルン・ミュンヘンのFWハリー・ケインだ。 長年トッテナム(イングランド)の象徴的なプレイヤーだったケインは、昨夏にバイエルンへ完全移籍。メジャータイトルに嫌われていたワールドクラスのストライカーが、遂にドイツでトロフィーを手に入れるのではないかと思われていた。 しかし、いざ蓋を開けてみると、ブンデスリーガはレヴァークーゼンが驚異的な強さを見せて無敗優勝。絶対王者バイエルンはリーグ3位フィニッシュとなり、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)も決勝へ進めなかった。 失意のシーズンを過ごしたケインだったが、彼が獅子奮迅の活躍を見せていたことは忘れてはならない。凄まじいペースで得点を量産し、今季リーグ戦32試合で36ゴール8アシストを記録。これにより、欧州サッカーリーグで最もゴールを決めた選手に贈られる「ヨーロッパ・ゴールデンシュー」を受賞した。 バイエルンではゲルト・ミュラー、ロベルト・レヴァンドフスキに続いて歴代3人目の受賞となり、レヴァンドフスキの正統なる後継者がようやく決まった感がある。チームは屈辱的な結果でシーズンを終えることになったが、移籍初年度から圧倒的な数字を残したケインは、高く評価されるべき素晴らしい選手であることを強調しておきたい。 ドイツの覇者にとって、来季は是が非でもリーグ優勝を果たさなければならないシーズンだ。イングランド代表FWはチームに、そして自身に「マイスターシャーレ」をもたらすことはできるだろうか。
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