米シティ第4四半期、利益が予想上回る 200億ドル自社株買いへ
[15日 ロイター] - 米金融大手シティグループが15日発表した第4・四半期(12月31日まで)決算は、市場部門や投資銀行部門の手数料収入が好調で予想を上回る増益となった。200億ドルの自社株買いプログラムを発表したことも好感し、株価は寄り付き前の時間外取引で5%上昇した。 純利益は29億ドル(1株当たり1.34ドル)となり、アナリスト予想(1.22ドル)を上回った。前年同期は18億ドル(1株当たり1.16ドル)の損失だった。 総収入は196億ドルに増加した。前年同期は174億ドルだった。 市場部門の収益は36%増の46億ドル。米株式市場の史上最高値更新の恩恵を受けた。 投資銀行部門の収入は35%増の9億2500万ドルだった。法人顧客による債券や株式の発行が増えたため、資本市場事業は全般的に2024年後半に勢いを増した。 銀行業務全体の収入は27%増の12億ドルだった。 ジェーン・フレーザー最高経営責任者(CEO)は「事業と変革への追加投資を行うために、2026年の有形自己資本利益率(ROTCE)は10─11%の間になると予想している。このレベルは通過点であり、目的地ではない」と述べた。