【早出し】本県チーム準優勝、太田六段V3 山形で東北六県囲碁大会
▽5回戦 岩手 2-1 山形 先松村六段 18目半 太田六段○ ○熊谷六段 中押し 先山崎六段 ○先鳴海六段 中押し 斎藤六段 青森 2-1 秋田 福島 2-1 宮城 【総合成績】 (団体戦の勝ち数が同じ場合は個人戦の勝ち数、個人戦は当該選手の対戦結果による) ◇団体戦 (1)岩手5勝0敗 (2)山形4勝1敗 (3)秋田2勝3敗 (4)青森2勝3敗 (5)福島2勝3敗 (6)宮城0勝5敗 ◇個人戦 ▽大将 (1)太田尚吾六段(山形)5勝0敗(2)高橋新一郎七段(秋田)3勝2敗(3)五十嵐成也六段(宮城)3勝2敗(4)松村光六段(岩手)2勝3敗(5)野口真弘六段(青森)2勝3敗(6)木村徳行六段(福島)0勝5敗 ▽副将 (1)嶋脇雄一郎六段(青森)4勝1敗(2)熊谷将人六段(岩手)4勝1敗(3)山崎光基六段(山形)3勝2敗(4)今井恃己五郎六段(秋田)2勝3敗(5)鈴木広幸六段(福島)2勝3敗(6)金沢潤六段(宮城)0勝5敗
▽先鋒 (1)鳴海晴康六段(岩手)5勝0敗(2)熊地洋行五段(秋田)4勝1敗(3)斎藤欣也六段(山形)3勝2敗(4)宮腰典明六段(福島)2勝3敗(5)大橋統州六段(青森)1勝4敗(6)高橋正弘六段(宮城)0勝5敗 晴れやか「やり切った」 団体戦で初優勝した第65回大会から3年。最終5回戦までもつれた戦いで敗れた本県代表チームの表情は晴れやかだった。3年前を上回る最多11の白星を挙げての準優勝に「次につながる負けだった。やり切った」。チーム一丸となって互いに刺激し、高め合ってきた成果が表れた。 審判長の安藤和繁五段は「粒がそろい、総合力が高かった」と評し、その中心に個人戦で優勝した大将・太田尚吾六段の存在を挙げる。太田六段は2012年に若手囲碁愛好者でつくる「那智囲碁研究会」を結成。県内の若手棋士が集まり、月に一度の例会を通して腕を磨いてきた。 従来は自身の対局や先人が残した棋譜などから研究を深めるのが一般的だったが、人間を超える強さを持つ人工知能(AI)も活用。AIが繰り出す理由の分からない手には、着手を見直す「検討」を徹底的に行い、血肉に変えた。太田六段は「地元開催が追い風になった」と謙遜しつつも「県囲碁界の底上げにつながったなら本望」と誇りを見せた。