連載終了、地上波放送なくても…「映画で号泣した」小学生も熱くする青春バレー漫画『ハイキュー!!』の魅力とは
指導者は日本代表にも期待
女子チーム監督の玉井正利さん(49)は「ハイキュー!!をきっかけにバレーを始める子どもはいるにはいるが、そんなに多くはない印象」と話す。今の小学生に競技を始める影響を与えたのは「ハイキュー!!よりも2021年の東京五輪の方が大きい」とみている。それだけに、バレーボール日本代表には「パリ五輪で活躍して子どもたちに夢を与えてほしい」と期待する。 玉井さんがハイキュー!!に期待するのは、子どもたちの「バレーへの気持ち」への影響だ。マンガを全巻読んだ玉井さんは「試合中の選手の気持ちや仲間への思いをすごく上手に表現している」と感じており、「ハイキュー!!を見た子どもたちには、協力し合い仲間を大切にする気持ちを育んでほしい」と話した。
青春の金字塔
取材を通じて「ハイキュー!!が好き」と答えてくれた子どもの多くが、作中の派手なプレーではなく、登場人物のバレーボールへの熱い思いやせりふ、成長を魅力に挙げた。こうした魅力はいつの時代も色あせない。バレーボールを通じた高校生たちの熱い青春の物語は、これからも子どもたちを魅了し続けていくはずだ。(半田茂久)