『Re:リベンジ』“海斗”赤楚衛二の“鬼の形相”に背筋が凍る “紗耶”見上愛に衝撃の展開が
完全に闇の世界に堕ちてしまった海斗(赤楚衛二)
そんな矢先、海斗は郁弥に呼び出される。沙耶の好意を利用したことを見透かされていた海斗は、「使えるものは使う。この病院を守るために必要なことだ」と冷酷に断言。ドアの向こうにいたのは、信頼していた海斗の言葉を聞いてしまった沙耶だった。 紗耶の「先輩、変わりましたね」という失望と怒りが込められた言葉は、第1話から海斗を見守ってきた視聴者の感情を代弁していたのではないか。さらに沙耶は陽月を訪ね、美咲が医療過誤で亡くなった真実を伝える。さらに若林ともコンタクトを取り、証拠のレントゲン写真を持っていることを明かす。 第9話では、完全に闇の世界に堕ちてしまった海斗の姿が、視聴者の脳裏に強烈に焼き付く展開となった。毎話象徴的に登場する理事長の椅子に座った海斗は、まるで地獄の王座に君臨する魔王のように、憤怒に身を震わせていた。その目には、ただただ自らの欲望と野望を達成するためなら、手段を選ばないという強い意志が宿っていた。 険しく歪んだ眉間、血走った目、そして荒い呼吸。“鬼の形相”という言葉がぴったり合うような狂気に満ちた表情は、まるで人間性を失ってしまったかのようで、視聴者は思わず背筋が凍るような恐怖を感じずにはいられなかった。 赤楚衛二が演じる海斗は、回を重ねるごとにその狂気と悪意を増していく。赤楚の迫真の演技によって、闇に堕ちていく海斗の姿が生々しく描かれ、ドラマの緊張感は最高潮に達している。スカッとするような気持ちの良い展開でないにもかかわらず、目が離せなくなる臨場感に、視聴者は息を呑むばかりだ。 海斗がこれまでに引き起こした数々の悲劇を考えると、彼が償いを果たすことができるのか、疑問を抱かざるを得ない。第9話では、沙耶が大怪我を負う最悪の展開となってしまったが、彼女にはなんとか一命を取り留めていてほしいところだ。海斗の行動が周囲にもたらした傷は、あまりにも深く、癒えることのないものばかり。彼は自らの罪と向き合い、真の贖罪の道を歩むことができるのだろうか。海斗の運命は、彼自身の選択にかかっている。
すなくじら