「文句があるなら…」「誰のおかげで…」夫や妻から、こんな言葉を聞いたら要注意! 家庭内モラハラでよくあるセリフ10選
家庭内のモラハラにどう対処する?
自分の配偶者が自分や子どもにモラハラ的な言動を繰り返すときはどうすればいいのでしょうか。関係修復を目指す場合から、距離を取るケースまで具体的な対処法を説明します。 ▽モラハラであることを自覚させる モラハラをしている夫や妻は多くの場合、自分がモラハラをしていることに気づいていません。もし、配偶者から「あなたのしていることはモラハラだ」と言われても最初は絶対に認めないでしょう。しかし、本人がモラハラを自覚しない限り、決して言動を改めることはありません。 夫にモラハラを自覚してもらうには、時間をかけて気付いてもらうのが一番の方法です。雑誌やWebサイトに載っているモラハラの記事をさりげなく見せてもいいですし、「ちょっとやってみようよ」と一緒にチェックリストを試してみてもいいでしょう。決して相手のプライドを傷つけずに、うまく自覚させられるようもっていければ成功です。 ▽信頼できる人に相談する モラハラをする夫や妻には、目上の人や自分より立場が上の人に頭が上がらないという弱点があります。このため、年上の友人や会社の上司などに間に入ってもらい、「あなたのやっていることはモラハラだ」と言ってもらえば、態度を改める可能性があります。 知人だけではなく、カウンセラーや精神科医、弁護士といった人たちから言ってもらう方法もあります。専門家に「モラハラに当たる可能性がある」と言われると反省してくれるかもしれません。ただ、直接、自分に利害関係がない相手には「余計なお世話だ」と開き直る人もいます。そのときは、配偶者も少し厳しく対応する必要がでてくるかもしれません。 ▽言動を録音して証拠を掴む 周囲からの忠告も受け入れず、頑としてモラハラを認めないときは、モラハラの証拠を集めて突き付けるしかありません。将来、別居や離婚の話になったときのことも考え、証拠を集めましょう。 モラハラの証拠となるのは、暴言や攻撃的な態度を取ったときの録音や録画、日々の日記、相手から送られてきたメールやSNSなどです。また、友人や子どもの証言も証拠となる可能性があるでしょう。モラハラがエスカレートしているときは、裁判など強硬な手段も必要になることがあります。そのために、しっかり証拠を集めておきましょう。 ▽別居などで距離を置く モラハラ被害から、とりあえず逃げるには距離をおくことが有効です。家の中で別々の生活を送る家庭内別居という方法もありますが、モラハラに耐え難いときは、家を出て別居するのが一番です。距離をおくことで、現在の夫婦関係のありかたや、将来について冷静に考えることができます。 ただし、モラハラをする夫や妻は、別居に激しく抵抗するはずです。配偶者に自分を否定されたような気持ちになり、別居を受け入れる事はできません。中には「慰謝料を請求する」と言い出す人もいます。そうしたトラブルに備えて、弁護士にも相談しておくといいでしょう。 ▽離婚する モラハラをする夫や妻と関係修復する気がなければ、離婚するのも一つの手です。ただし、別居のときと同様、素直に離婚に応じてもらえるケースはほとんどありません。多くの場合、離婚調停や裁判など、家庭裁判所を介した手続きに入ります。 このとき、暴力や浮気といった証拠があれば、有利に事を進められるのですが、モラハラだけで裁判所に離婚を認めてもらうのは至難の業です。モラハラだけで夫婦関係が破綻していると認められることはほとんどありません。この場合は、何年か別居してから離婚する方法もあります。夫婦の関係や事情によって判断が分かれますので、詳しくは弁護士に相談しましょう。