神木隆之介「歴史に残る名作だと思います」、笑顔で「海に眠るダイヤモンド」撮影終了
12月22日に最終回が放送された日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」。主演を務めた神木隆之介をはじめ、撮影最終日を迎えたキャスト陣のコメントが到着した。 【画像】花束を抱える杉咲花 長崎県・端島と東京を舞台にした同作は、70年にわたる愛と友情、家族の物語。神木は端島の炭鉱員の家で生まれ育った鉄平と、現代の東京に生きるホストの玲央に扮した。 かつての端島を再現すべく、群馬・栃木・静岡・千葉・兵庫・広島など全国各地で約5カ月間にわたり撮影が行われた。さらに大規模なセットとVFXを駆使して、今では見られない特殊な環境の端島が再現されている。最終回で玲央と宮本信子扮するいづみが実際に端島を訪れるシーンでは、長崎市の協力により立ち入り禁止区域での撮影が実現。端島に上陸しての撮影後、神木は「うまく言葉にできないほど圧倒されて、グッと胸を締め付けられました。胸が苦しくなったと同時に、人のいた思いや雰囲気を感じ、力強い島だと思いました」と述べ、宮本も「島が生き生きとしていた時代をあらゆるところに感じました。みんな生活していたはずなのに、今は誰もいないというギャップが胸に来ました」と感慨深く語った。 本作のオールアップは、ドラマの象徴とも言える端島銀座のセットで迎えられた。斎藤工、杉咲花、池田エライザ、清水尋也、中嶋朋子、國村隼、土屋太鳳、沢村一樹らはそれぞれ笑顔で撮影を終了。最後に残った神木は、ひと足先に撮影を終えた宮本が見守る中、オールアップを迎えた。撮影終了を告げるスタッフの声にガッツポーズで応え、監督の塚原あゆ子から花束を受け取ると、神木は「今まで自分が感じたことのない芝居をしている感覚があり、役を生き抜くことができたと思います。見てくださった方々の記憶に、そして歴史に残る名作だと思っています」とこれまでの日々を述懐。最後は宮本による一本締めで締めくくられた。 キャスト陣のコメントは以下の通り。 ■ 神木隆之介 コメント 日曜劇場の主演のお話をいただいた時、プレッシャーが大きくて、人生経験がもっとないと背負えないのではと思っていたのですが、スタッフさんの顔を見てこの方々についていけば大丈夫と心に決めて参加させていただきました。一人二役ということで大変なこともいっぱいありましたが、現場が本当に楽しくて、毎日勉強させてもらって、今まで自分が感じたことのない芝居をしている感覚があり、役を生き抜くことができたと思います。見てくださった方々の記憶に、そして歴史に残る名作だと思っています。ありがとうございました。 ■ 斎藤工 コメント 作品のクオリティ以上に、現場が素晴らしく、厳しさもありながらずっと思いやりがあって撮影が本当に大好きでした。今日もエキストラさんが自主的に炊き出しをしてくれたり、画面に映らない部分のぬくもりや思いやりが充満していて、そのエネルギーが視聴者さんに届いているんじゃないかと思います。素晴らしい人たちに出会えて、同じ方向に向かえたことを誇りに思っております。 ■ 杉咲花 コメント 朝子の人生を噛み締めながら撮影を終えることができました。本当に素晴らしい人間讃歌の物語に参加させていただき光栄でした。自分の想像を超えるくらいスタッフの皆さんは大変だったと思いますが、心と体力を尽くして現場を作ってくれる姿がとても素敵でした。ありがとうございました! ■ 池田エライザ コメント 正直抱えきれないほどのリナの苦しみがずっとあったのですが、現場に来ると「おはようございます」から「ありがとうございました」と帰るときまで、最後の瞬間まで温かくみんなで助け合いながら日々過ごせて、リナのそれでも生きるという力に励まされ続け、端島の島民のエネルギーに心を救われ、すごく恵まれて幸せだったと思います。ありがとうございました! ■ 清水尋也 コメント 約5か月間本当にお世話になりました。本当に素敵なキャストの皆さん、スタッフの皆さんに囲まれて、毎日充実した日々を過ごすことができました。偉大な先輩方に囲まれてお芝居をさせていただくことは、自分にとってもこの上ない経験で、毎日挫折もしましたし、その分成長もさせていただきました。これからの人生を生きる上でのエネルギーをたくさんいただいたので、役者としてもこの経験を活かして、より成長した姿でまた皆さんとお会いすることができればと思います。ありがとうございました! ■ 中嶋朋子 コメント 本当に素晴らしい皆さんとご一緒できて、素晴らしい作品で…端島で生きられてよかった! ありがとうございました! ■ 國村隼 コメント 素晴らしい役者の皆さんとご一緒できたのもそうですし、このドラマは本当にこれまでの日本のドラマのなかで、すべてのクオリティを全部飛び越している作品だと初回から思っておりました。素晴らしい脚本があって、監督の素晴らしいイマジネーションがあって、素晴らしい役者さんたちと一緒に端島の住人になれたことは本当に光栄です。お客さんに誇れる作品に参加できたこと、ありがとうございました! ■ 土屋太鳳 コメント まずは、こんなにも素晴らしい世界観を作ってくれたスタッフさんに心から感謝します。あまりにセットが素敵で壊してしまうのがもったいないなと、百合子が端島を離れる時の感情を痛感しております。百合子としては、抱えているものが大きく繊細だったので、眠れない時もありました。塚原監督はじめ塚原組のプロフェッショナル、野木さんの選び抜かれたセリフ、心豊かな俳優さん方とお芝居できたことが、本当にパワーになっていました。百合子を通して学んだことをしっかりと次の世代に語り継いでいきたいと思います。 ■ 沢村一樹 コメント あんなに暑い時から、こんなに寒い頃まで、長い撮影期間お疲れ様でした。こんな壮大な物語の中に参加させていただきありがとうございました。初めましてのキャストも多かったですが、毎回すごいところを見せつけられて、國村さんといいシーンを作っていただいたり、皆さんのおかげで最後まで役を生きることができました。 ■ 宮本信子 コメント 撮影中は幸せな気持ちでいづみ役を務めさせていただきました。この年齢でいづみのようなスケールが大きくて、会社を引っ張っていくような女性の役はそうそうできるものではないです。私はいい役に恵まれたと思っています。ありがとうございました。 (c)TBS