パリ五輪ラスト1枠をかけ東京マラソンがスタート 日本記録保持者・鈴木健吾は夫婦五輪なるか 新谷仁美は日本新が目標
「東京マラソン」(3日、東京都庁~東京駅前) 今夏のパリ五輪代表の代表選考を兼ねてスタートした。今大会は男子の最終選考会。残り1枠の五輪切符にはMGCファイナル設定記録(2時間5分50秒)を突破した上で日本勢最上位に入ることが必須となり、設定記録の突破者がいなければ、MGC3位の大迫傑(ナイキ)に決まることになる。 【写真】川内優輝の東京マラソン展望は?男子は「伏兵」、女子は新谷仁美に注目「日本記録が出て思う部分あると思う」 注目は2時間4分56秒の日本記録を持つ鈴木健吾(富士通)。昨秋のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)は無念の途中棄権となったが、しっかりと準備ができたという。妻の一山麻緒(資生堂)は既に五輪切符を獲得済み。「4年前の東京は妻だけが代表で、『次こそは一緒に』と4年間やってきた。先を越されてしまったので追いつけるように頑張りたい」とラストチャンスに挑む。 昨年の世界選手権代表で日本歴代3位の2時間5分51秒の自己記録を持つ山下一貴(三菱重工)、同代表で日本歴代4位の自己記録を持つ其田健也(JR東日本)、2時間6分35秒の自己記録を持つ細谷恭平(黒崎播磨)、2時間6分45秒の自己記録を持つ西山和弥(トヨタ自動車)らが五輪切符を狙う。五輪2連覇中のエリウド・キプチョゲ(ケニア)も出場する。 女子は2時間19分24秒の自己記録を持つ新谷仁美(積水化学)が、1月の大阪国際女子で前田穂南(天満屋)が19年ぶりに更新した2時間18分59秒の日本記録更新に挑む。大阪国際女子では自身がペースメーカーを務めていただけに「悔しい以外何もない」と話していた。今大会の女子は五輪選考に関係しておらず、新谷も五輪出場を目標にしないと公言している。