レアル・マドリーOBグティ氏「アトレティコがラ・リーガ優勝争いに絡むことを願っている。優勝候補なのにいつも12月で蚊帳の外だから」
元レアル・マドリーMFグティ氏は同クラブの地元のライバル、アトレティコ・マドリーがラ・リーガ優勝争いを盛り上げることを期待した。 レアル・マドリーの下部組織出身で、浮き沈みこそあったもののフットボール史に残るファンタジスタとして皆の記憶に残るグティ氏。現在『DAZN』のコメンテーターとしても活躍する同氏は17日、ラ・リーガとマドリーの地ビール会社マオウが共同で開催したトークイベントに出席した。 このイベントはスペイン首都にラ・リーガ1部所属クラブが5つあることを記念して開かれ、グティ氏はレアル・マドリーOBとして登場。そのほかにはアトレティコOBとしてダビド・ビジャ氏、ラージョOBとしてマリオ・スアレス氏、ヘタフェOBとしてエステバン・グラネロ氏、レガネスOBとしてマルティン・マントバーニ氏が出席している。 グティ氏はその場でレアル・マドリーの近況についてコメント。今季序盤のチーム状態については次のように語った。 「浮き沈みがあるね。スーパーカップに優勝して良い形でシーズンを始めたけど、ラ・リーガでは引き分けもあって外部で騒がれている。キリアン(・エンバペ)が加入したチームは、試合をこなす度に良くなっていくと思う」 また、レアル・マドリーが次に獲得すべき選手を問われると、あのマンチェスター・シティFWの名を挙げている。 「自分ならハーランドを獲得するね。フロレンティーノ・ペレスの次の獲得目標であることを願うよ」 グティ氏はその一方で、レアル・マドリーの地元の宿敵アトレティコが今季ラ・リーガの優勝争いに絡んでくるかを質問され、エンターテインメントを意識した皮肉たっぷりな返答している。 「絡んでほしいと願っているよ。僕たちはいつもアトレティが優勝候補だって話しているけど、結局12月くらいに蚊帳の外になるんだから。彼らにはマドリーやバルセロナみたいなタイトル獲得のための安定感がないよね」 レアル・マドリーは先に、近隣住民が訴える騒音問題が解決していないために、本拠地サンティアゴ・ベルナベウで開催予定だったコンサートを中止および延期にすると発表。グティ氏はこの話題でも、同じ町のライバルに関連した皮肉を口にしている。 「僕たちはコンサートが好きだし、この町で何度も開催されることを願っている。僕は音楽のファンだし、コンサートにいくのは大好きなんだ。コンサートがある場所は、アトレティ対ラージョの試合を取り消していいよ(笑)」 なお、グティ氏の皮肉に対してはビジャ氏が反応。アトレティコの2013-14シーズンのラ・リーガ優勝に貢献した元スペイン代表FWは、古巣が常に優勝争いに絡めない理由について、次のように語っている。 「ここ数年はレアル・マドリー、バルセロナと優勝を争える可能性があった。これまでそうできなかったは野心が欠けているからじゃない。僕はクラブ内にいたことがあるが、アトレティコが抱える野心はそれこそ巨大だったよ。単純に『自分のシーズンじゃなかった』や『ライバルだってプレーしている』が理由だね」 「アトレティコは今季、チームのクオリティーを飛躍させる4~5選手を獲得した。間違いなく優勝候補だよ」 ビジャ氏はまた、アトレティコが獲得すべき選手として、グティ氏と同じストライカーの名を挙げた。 「ハーランドだね。ラ・リーガがハーランドとエンバペを擁することができたら……。メッシとクリスティアーノ・ロナウドのようなライバル関係まではいかないだろうけど、ラ・リーガにとって素晴らしいんじゃないかな」