甘酒をベースにしたスイーツ「アマザケ」 国東市の阿萬さん考案「優しい甘さと新感覚の食感楽しんで」
大分県国東市武蔵町で甘酒をベースにしたスイーツ「アマザケ」が話題を呼んでいる。国産100%の自家製米こうじともち米などを使ったオリジナルの自然食品。滑らかな舌触りが特長で、おいしいと好評だ。考案したスイーツ店「アマン・アマザケ本舗」経営者の阿萬(あまん)修三さん(75)は「優しい甘さと新感覚の食感を楽しんでほしい」と呼びかける。 店は2023年1月、古民家を改修してオープンした。商品はスタンダードのほか、生クリームを加えたバニラやチョコレート、宇治抹茶風味など9種ある。 阿萬さんによると、高温熱処理をせずに発酵させているため、酵素やビタミンなどが豊富。酒かすは使っていない。試行錯誤を重ね、約9年かけて製造法を確立した。 店は大分空港から北西約3・5キロの緑に囲まれた集落にある。訪れた客の中には「砂糖や添加物を全く使用していないのに、なぜこんなに甘いの?」と驚く人もいるという。 阿萬さんは大分市ふじが丘で塾やパソコン教室を開いていた。趣味のこうじ造りとハーブ栽培が高じ、きれいな水や空気に囲まれた環境で取り組みたいと、22年8月に妻の万里子さんとともに武蔵町へ移住した。 阿萬さんは「良い意味で期待を裏切るような唯一無二のスイーツを提供し、国東に新しい風を吹き込みたい。ドライブの途中に立ち寄ってほしい」と話した。 商品は市観光協会のオンライン販売サイト「おおいた国東つうはん」でも扱っている。問い合わせは同協会(0978-73-0962)、アマン・アマザケ本舗(0978-97-4898)。