デカすぎ……レクサスLMは48インチのディスプレイ採用!! もう「高級車=セダン」は時代遅れ? 高額なミニバンやSUVが登場するワケ
少し前までは「高級車=セダン」だった。しかし最近では高級に対する価値観の違いからか、セダンより走りは劣るけど室内空間が超快適なレクサスLMなど、セダン以外の高級車も登場してきた!!今回は形が異なる高級車4台をチェックしていこう。 【画像ギャラリー】くるしゅうないぞ!!プリンス・アカザーが堪能した高額&超高級車(33枚) ※本稿は2024年4月のものです 文/渡辺陽一郎、写真/ベストカー編集部、撮影/奥隅圭之、モデル/ゆづ 初出:『ベストカー』2024年5月10日号
■1500万~2000万円級はあたり前!!現代の高級車とは?
高級車の主力は長年にわたりセダンだったが、この背景には明確な理由がある。高級車では上質な内外装、快適な乗り心地と座り心地、優れた静粛性が大切で、その達成にはセダンが適しているからだ。 セダンは天井が低く重心も下がるから、前後左右に振られにくい。後席とトランクスペースの間には骨格や隔壁が配置され、ボディ剛性も確保しやすい。後輪はトランクスペースの部分に位置するため、タイヤが路上を転がる時に発する騒音も居住空間に入りにくい。 この高級セダンの魅力が最もわかりやすい日本車はセンチュリーセダンで、駐車場から路上に降りる時の段差も柔軟に受け止める。走行音は小さく、車外の喧噪もほとんど聞こえない。 その点でミニバンのレクサス LMやSUVのアリアは、センチュリーセダンに比べて乗り心地や静粛性で少し見劣りする。 LMは直列4気筒2.4Lターボハイブリッドを搭載するから、登坂路などでアクセルペダルを深く踏んだ時など、4気筒特有の少し粗いノイズが響く。タイヤが路上を転がる音も若干耳障りだ。乗り心地も時速40km以下では、19インチタイヤの硬さを意識する。 たしかにミニバンとしての快適性は極上で、ベースとなったアルファード&ヴェルファイアとの違いも明らかだが、ほぼ同価格のセンチュリーセダンには上質感ではかなわない。 アリアはEVだからエンジン音は聞こえないが、タイヤが路上を転がる音と乗り心地はセンチュリーセダンに劣る。以上のように高級車の分野ではセダンに確固たる優位性があり、時代遅れのカテゴリーではない。