冬の「ボーナス」が出ませんでした…ボーナスを支給しない企業は「3割」って本当ですか?
給料に関して、冬に支給されるボーナスを楽しみにしている方もいます。ボーナスが出たら、なにか特別なご褒美を自分に買おうと考えている方もいるのではないでしょうか。 しかし、ボーナスは義務ではないため、ボーナスを支給しない企業もゼロではありません。知り合いがボーナスをもらっているなか、自分だけボーナスが支給されないと、実際どれくらいボーナスの支給がされない企業があるのか気になる方もいるのではないでしょうか。 今回は、ボーナスの支給がされる企業の割合や平均額、今の収入に満足しない場合の対応策などについてご紹介します。
ボーナスを支給されない企業の割合は?
厚生労働省が公開している「毎月勤労統計調査 令和5年2月分結果速報等」によると、令和4年の年末時点で、賞与を支給している企業は70.5%でした。つまり、全体の29.5%の企業はボーナスを支給していないことになります。 業種別の割合で見てみると、「鉱業、採石業等」がボーナスの支給率が100%と最も多く、「生活関連サービス等」が50.8%と最も少なく、半数近くの企業がボーナスを支給していない結果でした。ボーナスの支給割合は、最も多い業種と最も少ない業種で考えると約2倍の差があります。
令和5年冬のボーナス平均は?
同調査によると、令和4年年末賞与の業種全体での平均額は39万2975円です。月収に対する割合は平均で1.04ヶ月分になります。 業種別では、「電気・ガス業」の80万5880円が最も多く、「飲食サービス業等」の6万7605円が最も少ない結果でした。ボーナス平均の最も多い業種と少ない業種では、約74万円、約12倍の差があります。 そのため「ボーナスをもらった」と言う知人が複数人いても、金額が大きいとは限りません。
今の収入に納得していない場合にできること
いざ入社したものの、ボーナスがない、あるいは想定より少ないなどで現在の収入に満足していない方もいらっしゃるでしょう。収入を上げるには、副業を始めたり転職したりすることも方法の一つです。 副業は、会社からの帰宅時間や休日など、隙間時間を活用して働けます。得意分野を副業にする方もおり、趣味などを生かしやすいこともメリットです。ただし、副業の種類によっては、意図せず長時間労働にならないよう注意する必要があります。また、収入が20万円を超えたら確定申告が必要です。 転職で収入アップを目指すときは、自分の現在の職業経験を生かせます。ただし、専門性のある資格など高いスキルがなければ、転職しても収入がアップしないケースもあることが注意点です。転職をする際は、経験を生かせるのか、本当に年収は上がるのかをできる範囲でしっかり調べておきましょう。
冬のボーナスを支給していない企業は約3割
冬のボーナスを給付しない企業は、全体の約3割でした。もしボーナスがもらえないことなどが理由で、収入に満足していない場合は、副業や転職などの手段があります。ただし、どちらも実行して確実に収入がアップするとは限らないので、しっかりと考えてから行うことが大切です。 出典 厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和5年2月分結果速報等≪特別集計≫令和4年年末賞与(一人平均)表2 令和4年年末賞与の支給状況 国税庁 タックスアンサー No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部