【函館便り】遠い京都の宝塚記念をターフビジョンで「よーし」「行けー」最高です、函館
ふぅ…。今日で終わりか…。さみしい。3週間函館で生活して思ったのが、町の人たちがとにかく優しい。というかフレンドリーでした。永寿湯温泉で当初高温風呂に苦戦していた僕を励ましてくれた仙人のような人、函館市電の車内でのご婦人、大門横町の居酒屋の肝っ玉かあさん…、挙げたらきりがないくらい、現地の方々に優しくしていただきました。 自分としては最後の函館競馬場出勤日。遠い京都で春のグランプリ宝塚記念が始まる午後3時40分には、ターフビジョンでG1を観戦するファンがあふれていました。専用ファンファーレが流れて、「よーし」や「行けー」と歓声が上がり、それを見て僕も馬券を握り締めていました。どこにいても、競馬ファンは一緒です。こういった何か一つ共通したもので周りの人と一体になれる瞬間は気持ちいいし、うれしい。 これで本当に最後になりました。この3週間、不定期ですが、当コラムをご覧になってくださった読者の方、お付き合いいただきありがとうございました。また取材にご対応いただいた競馬関係者の方にも感謝を申し上げます。 月並みな表現ですが、「最高です、函館」。恐らく、次に僕が函館へ来るのはプライベートを抜きに考えたら来年のこの時期。お金持ちならいつでも来られる、いやなんなら住むことだってできるんですけどね。いかんせん今の自分には、難しい。でも絶対にまた来ますよ。万馬券を当てて億万長者になる可能性もありますからね。しばしの別れになります。さらば函館。もうすでに、恋しい。【舟元祐二】