5回3失点ダルビッシュ、大谷との”侍対決”制すもまた白星ならず…日米200勝あと4も昨年8月から10戦足踏み
◆米大リーグ ドジャース3―6パドレス(14日・米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム) パドレス・ダルビッシュ有投手(37)が14日(日本時間15日)、本拠地・パドレス戦でドジャース・大谷翔平投手(29)と対戦。「2番・DH」で出場した大谷から2三振を含む3打数無安打に抑えたが、今季初勝利を逃した。 “侍対決”に完勝しても今季初勝利はまたお預けとなった。ダルビッシュは5度目の登板で5回4安打3失点。多彩な球種をちりばめて大谷を3打数無安打に封じたが、マンシーの2ランなどで4回に一挙3点を失った。昨年7月29日の白星以降、日米通算200勝まで残り4勝から10試合も足踏みが続き「(個人の)勝ち負けは基本的には気にしてないですけど、勝った方が気持ちはいい」と素直な感情を吐露した。 大谷には初回の第1打席は膝元に沈む93・2マイル(約150キロ)のカットボールで空振り三振。通算3打席目で初Kを奪うと、3回の第2打席は三飛、5回の第3打席は再びカットボールで空振り三振に斬った。2Kはともに大谷から。最速も初回の大谷への3球目に計測した94・9マイル(約153キロ)だった。 「今までずっとドジャース、ドジャースと思ってたところが、大谷君との対戦はすごくモチベーションを感じてる」 大谷の“メジャー176号”に備えた記念球を使用しての対戦でもあり、「だからこそ、思い切り勝負したかった」と面目を保った。 12年の渡米後、個人同士の対戦がここまで注目を集めたことはなかった。「日本にいた時を思い出すというか。『個々の対決』の楽しさを思い出させてくれてるのかな。川崎宗則さんとか仲良かったし、西武の中村さんとか中島さん…。思い切り楽しんでました」と懐かしんだ。今季から同じナ・リーグ西地区。「ダルVS大谷」の新たな名勝負から、これからも目が離せない。(中村 晃大)
報知新聞社