大型補強がチームを変える…阪神、史上最高のFA戦士(4)走攻守トップクラスの“超人”
今シーズンは山﨑福也(オリックス)、西川龍馬(広島)らが国内FA権を行使し、市場の活発化が予想される。これまでにも数多くの選手が権利を行使し、新天地へ移籍。過去を振り返ると補強失敗となった事例もあるが、期待通り結果を残した選手も多くいる。今回は阪神タイガース史上最高のFA獲得選手を紹介する。
糸井嘉男
・出身地:京都府 ・投打:右投左打 ・身長/体重:188㎝/99㎏ ・生年月日:1981年7月31日 ・経歴:宮津高-近畿大 ・ドラフト:2003年自由獲得枠 走攻守に渡る活躍を見せた糸井嘉男。36歳を迎えるシーズンに阪神タイガース入りとなったが、その“超人”ぶりを遺憾なく発揮した。 2003年のドラフト会議にて投手としてプロ入り。プロ3年目に外野手に転向すると2009年にレギュラーへ定着。同年は打率.306、15本塁打、24盗塁の好成績を残し、ベストナインとゴールデングラブ賞を獲得した。 その後はチームの中心となったが、2012年オフにオリックス・バファローズへ電撃トレード。移籍2年目の2014年に打率.331、出塁率.424で首位打者と最高出塁率を受賞し、2016年には史上最年長となる35歳2か月での盗塁王(53盗塁)にも輝いた。 2016年オフに国内FA権を行使し、阪神タイガースへ移籍。移籍1年目は主に3番打者として起用され、打率.290、17本塁打、21盗塁の好成績をマーク。翌2018年も打率.308、16本塁打、22盗塁と結果を残し、打線の中核を担った。2020年以降は出場機会を減らしたが、代打などで存在感を放った。41歳を迎えた2022年は2年ぶりに開幕スタメンを掴んだが、惜しまれつつシーズン限りでの現役引退を決断した。
ベースボールチャンネル編集部