「川に飛び込んで救助」を美談にしないで!…夫を亡くした妻の叫び 水難事故“救助死”どう防ぐ?
「素人の方が飛び込んで助けようとするのは非常に危険だ。やはり何の訓練もしていない方が何の準備もせずに飛び込むのは、一番失敗する確率が高くなる」(斎藤さん) では、溺れている人を助けるにはどうすればよいのか? 「一番重要なのは119番通報し、消防の救助隊にすぐに現場に来てもらうこと。(救助が来るまでは)とにかく浮いて救助を待つことを簡潔に知らせてほしい。大きい声で『浮いて待て』。その一言でいい」(斎藤さん)
水に落ちてしまった場合、仰向けになって浮かぶ、いわゆる「背浮き」の状態を維持することで、助かる確率は大きく上がるという。 「周りから空のペットボトル、あるいはボールなどの浮くものを投げて浮き具に使ってもらう。周りの人は飛び込まない・『浮いて待て』と声をかける・早く119番通報して救助隊を呼ぶ、その点をしっかりとやってほしい」(斎藤さん) 夫を亡くした岡さんは「本当に大切な人が溺れた時は飛び込んでしまうと思う。我が子が溺れていたらこんな私でも『もう死んでもいい』と思って助けに行く気がする。だけどそうではない。やはり残された家族のことや自分が亡くなってしまう可能性も考えて、思いとどまっていただきたい」と訴えた。
TrustedCEO/連続起業家のファリザ・アビドヴァ氏は水難事故の予防策として浮き輪・ライフジャケットの用意、両親が子ども達から目を離さないことを挙げると共に、新しい技術による救助も紹介した。 「救助が来るまでに時間がかかるケースにおいて『ドローンを操縦し、溺れている人の近くに浮き輪を落として助けを待つ』という技術をスタートアップが開発しており、既に試されている」 (『ABEMAヒルズ』より)