看板を取り付ける学生

　衆院選（27日投開票）で、立命館アジア太平洋大（APU）の学生らが19日、大分県別府市のJR別府駅近くの商店街で、矢印の看板で期日前投票所へと案内する「投票所あっちやけんプロジェクト」を始めた。20日も別府駅や大分市の大分駅周辺で行う。 【写真】立命館アジア太平洋大学（2019年5月、大分県別府市上空で、読売機から）

　同大の学生らは、若者の政治意識の向上を目的に活動するNPO法人・ドットジェイピーの大分支部設立に向けて準備室を組織しており、衆院選を盛り上げようと企画した。

　初日は、準備室代表でAPU2年の黒沢菜月さん（19）ら4人が別府駅近くにある商店街内の化粧品店やアイスクリーム店などと交渉し、店先に「期日前投票期間中！」「1億分の1票。まず一歩。」などと記した矢印形の看板を期日前投票所がある別府市役所の方向に向けて取り付けた。

　県選挙管理委員会によると、2021年の前回選の年代別投票率は、最高が70～74歳の73・26％。一方、20～24歳は最低の35・54％、25～29歳が42・58％、18、19歳が44％と、ワースト3を20歳代以下が占めた。黒沢さんは「自分たちの活動で、同世代の若者が投票に行ってみようと思ってくれたらうれしい」と話した。