『りくりゅう』三浦璃来、木原龍一組、貫禄見せつけV 息ピッタリ!オフの予定も偶然の一致【全日本フィギュア】
◇22日 フィギュアスケート 全日本選手権最終日(大阪府門真市・東和薬品ラクタブドーム) ペアはフリーを行い、昨季世界選手権2位で今季グランプリ(GP)ファイナル2位の三浦璃来(23)、木原龍一(32)組=木下グループ=が合計212・33点で2度目の優勝を果たした。ショートプログラム(SP)1位で臨んだフリーも1位の138・17点をマークした。 演技が終わると、木原がへたり込むようにしてリンクに座った。「疲れたのが一番あったのと、(ミスが出て)申し訳ないという気持ち」。三浦が抱き留めるように木原の首に両手を回した。 2019年以来、5年ぶりの出場となった全日本選手権。リフトは最高レベル4でそろえるなど世界の第一人者の貫禄を見せつけた。木原は「もったいないミスをしてしまった」と悔やんだが、フリーは目標だったGPファイナル越えを達成。三浦は「すごく私たちの自信になった」と話し、木原は「過去の自分たちを越えることができたのは素晴らしいこと。ミスが出てしまったことはポジティブに反省して次につなげたい」と表情を引き締めた。 銀盤でしっかり息を合わせて演技するが、全日本選手権後のオフに三浦が歯科の予約を入れたことを明かすと、木原が「そうなの? 僕も」。プライベートでの偶然の一致に2人は笑い合った。全日本選手権の出場がなかった間は「年間グランドスラム」やけが、コロナ禍など多くの出来事があった。しかし、木原は言う。「全てのできごとが2人を成長させてくれた」。「りくりゅう」はこれからも強く明るく歩を進める。
中日スポーツ