寒ブリ“1200本”水揚げ「1日も早く日常が取り戻せるように」能登の漁を守れ!金沢の漁業関係者が支援
北陸放送
能登半島地震の影響で、能登町では港の競り場が使えない状態が続いています。能登の漁を守るため、金沢の漁業関係者がいま手を差し伸べてます。 【写真を見る】 寒ブリ“1200本”水揚げ「1日も早く日常が取り戻せるように」能登の漁を守れ!金沢の漁業関係者が支援 ■早朝に水揚げされた1200本の寒ブリ 能登町の宇出津港では地震により競り場が陥没するなど被害は深刻で、いまも復旧のめどはたっていません。また、道路事情も悪くこれまで運んでいた金沢市中央卸売市場の競りに間に合うのが困難な状況です。 こうした中、サポートを始めたのが金沢港を拠点にする「かなざわ総合市場」です。この取り組みは先月11日から続いています。 かなざわ総合市場では、能登の寒ブリを流通させるため、通常夜に行うのとは別に朝に入札=競りの時間を設けています。入札の開始時間は日々変わりますが、それでも貴重な地物を前に市場の関係者は力が入ります。 JFいしかわ かなざわ総合市場・寺口亮輔さん「自分も能登出身なんですけど復興に繋がればいいかなと」 JFいしかわ かなざわ総合市場・高岩信広さん「先が見えない状況ですけど1日も早く普通の日常が取り戻せるようにそれまでの期間なんとかみなさんの気持ちに寄り添って仕事をしていきたい」 ■「本当は輪島で生活したい…」被災地の職員の受け入れも また、かなざわ総合市場では先月中旬から被災した輪島支所の職員7人を受け入れています。 JFいしかわ 輪島支所の沖崎秀一さん「輪島に戻ってもあの状態だったらなんも仕事にならんし。少しでも手当が付くのがここだったので」 沖崎さんは実家が被災するなどし、現在は家族14人で加賀市片山津温泉の宿泊施設で2次避難をしています。震災で家族が休職する中、沖崎さんの収入が頼りです。 沖崎さん「漁師さんでも収入がない人が結構いるので恵まれているほうなんじゃないかなと思います。私は輪島から1回も出たことがなくて本当は輪島で生活したいし仕事もしたい。一刻も早い復旧復興を望んでいます」 沖崎さんが働く輪島支所には40人ほどの職員が所属していて地震の影響で今も働けない人が数人いるとのことです。漁船の被害も多く、JFいしかわでは、まずは漁師の生活を立て直すことを最優先に考えていて、再び漁に出られるよう、働き口も含め事務的なサポートを全面的に協力していくということです。
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