厚生年金の「最新平均額」が前年より8円増へ。男女差は縮まったのか
厚生年金の受給者数はどのくらい?
では最後に、厚生年金の受給者数を見ていきましょう。 厚生労働省年金局の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、全体及び男女それぞれの厚生年金の受給者数は下記の通りです。 前述したように、厚生年金では男女において受給額に差が生じていることから、それぞれボリュームゾーンも異なっていることがわかります。 また、受給者数をみると、人によっては平均月額以下の場合もあれば、厚生年金30万円を超えている人も一定数存在しています。 厚生年金は現役時代の加入期間や収入などによって、受給額が変わるため、受給割合に大きなバラつきが生じているのでしょう。 将来自分が「どの種類の年金を受給できるのか」「受給額はどのくらいか」などをより詳しくしりたい場合は、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で確認することをおすすめします。
自分が将来受け取れる年金月額を確認しておこう
本記事では、最新の調査データから令和4年度の厚生年金・国民年金の平均受給額について紹介していきました。 昨年度と比較すると厚生年金ではわずかに平均額が上がっていますが、国民年金は減少となっています。 また、受給者数をみると、平均額に到達していない人もいれば厚生年金として30万円以上受け取っている人がいることがわかります。 自分が将来受け取れる年金額を確認することが、老後資金の準備の第一歩となるため、現役時代のうちに事前に確認しておくことをおすすめします。
参考資料
・厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」 ・厚生労働省年金局「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
太田 彩子