広島かG大阪か データで見るゼロックス杯の展望
それは、昨シーズン広島の総得点(計73点)の大部分を占めたドウグラス(21点)が移籍によりチームにいないということ。ドウグラスが先取点を取った試合は8試合あり全勝(表5-2)。広島が誇る先取点を取った試合の高勝率を支えた立役者の移籍の影響がどう出るか。
さらに詳細なデータで見てみたい。時間帯別の得点数と失点数をまとめたものが表5-3で、得点数の「※」はドウグラスの挙げた得点を抜いたものとなっている。その集計によると、広島が多くの得点を挙げていた前半1~30分、後半46~60分の時間帯で影響が大きいことが見てとれる。しかも、その時間帯はG大阪の失点数が多い時間帯でもあるだけに、広島の得点力ダウンには予想以上の影響がありそうだ。
昨年の対戦成績や条件による勝率では五分の両チーム。失点数の少ないチーム同士の対戦だけに、勝負のカギはやはり得点力か。広島はドウグラスの穴をウタカ、宮吉ら補強陣が埋められるか、一方のG大阪は補強したアデミウソンがさらなる得点力アップに貢献できるか、シーズンを占う上でも楽しみな一戦となりそうだ。 (株)日刊編集センター