⚽静岡学園が"サッカー王国"で連覇 藤枝東に2―1逆転勝ち 静岡県高校総体サッカー
静岡県高校総体のサッカー男子は2日、エコパスタジアムで決勝を行い、静岡学園が2―1で藤枝東に逆転勝ちして2年連続9度目の優勝を果たした。 ▽男子決勝 静岡学園 2(0―0 2―1)1 藤枝東 ▽得点者【静】岩田(鵜沢)大木(天野)【藤】小池(泉) 【評】静岡学園が後半に地力を発揮し、藤枝東に2―1で逆転勝ちした。 前半から出足とボール支配率で上回ったのは藤枝東。FW湯山、MF泉を中心に裏のスペースを狙って圧力をかけ続けると、後半7分、MF小池のミドルシュートで先制した。 静岡学園の反撃は24分、CKをDF岩田が頭で合わせて同点。その後は次第に中盤でボールを握る時間が増え29分、MF天野のクロスをFW大木が蹴り込み勝ち越した。
静岡学園、後半に地力 エース大木が決勝点
後半にギアを上げた静岡学園が鮮やかな逆転勝利。「失点して全員が前を向いた」。決勝ゴールを奪ったエース大木はチームの精神力を勝因に挙げた。 前半から相手の素早いプレスを受け、中盤をつくれず劣勢に。「守備の強度が足りず、ボール奪取後のパスをつなげなかった。今の課題が出た」と川口監督は反省した。 ただ、国内高校年代最高峰のプレミアリーグを戦う経験から焦りはなかった。前半から飛ばした藤枝東が先制して守りに入った瞬間を逃さず、選手交代でMF天野をトップ下にポジションチェンジ。運動量が落ちた相手を尻目に、「気持ちで押し込んだ」と24分にCKからDF岩田のヘディングシュートで追い付くと、5分後には逆転。自らのボール奪取から決勝点をアシストした天野は「ゴールに向かう姿勢を示せた。攻守に運動量を発揮し、苦しい時にチームを助けるのが自分の持ち味」と胸を張った。 Jリーガーを3人輩出した昨季と違い突出した個性はないが新人戦に続く県2冠を果たし、指揮官は「チームとして大きな伸び代がある。選手個々も競争しながら成長してほしい」と期待する。 昨夏のインターハイは初戦敗退。「全国の強豪にも攻守の切り替えと球際で負けず、試合を通じて安定したプレーで頂点を目指す」。エースは全国舞台へ決意を新たにした。