年末年始はスリップ事故やバッテリー上がりに注意! 降雪時の車中泊はアイドリング厳禁です
降雪時の車中泊はとても危険!
JAF(一般社団法人日本自動車連盟)は、前回の年末年始期間の救援件数を公開。年末年始のクルマのトラブルを防ぐためだが、発表された資料内に、降雪時の車中泊の危険性を示すデータがあったので、車中泊をする人は必ず見ておこう。 【データと詳細画像を見る】 大雪により大規模なクルマの立ち往生が発生すると、身動きが取れずクルマが雪で埋まってしまう場合がある。JAFはクルマが雪で埋まったときに注意すべき車内の一酸化炭素(CO)中毒について実験を行っている。
16分で危険なレベルに達する
結果は、ボンネットの上まで雪で埋まった場合、マフラーの周辺を除雪しないと一酸化炭素濃度は16分で危険なレベルに達することが判明。一酸化炭素は無色無臭で気が付かないため注意が必要だ。 車中泊でも、降雪時にアイドリングしたまま就寝したら、同じ悲劇が起きる可能性大。防寒対策を徹底し、就寝中はクルマのエンジンを停止すること。マナー面から見ても、アイドリングでの車中泊は迷惑なのだ。
昨年の年末年始期間にJAFが出動した件数は5万3993件
JAFによると、前回の年末年始期間にJAFが出動した件数は5万3993件。約11.3秒に1件の割合だという。最も多い要請内容は「バッテリー上がり」で、昨今のバッテリーはいきなりエンジンがかからなくなるため、事前整備を徹底したい。 雪道や凍結路での、ノーマルタイヤの危険性を示すデータも公開。雪道でのノーマルタイヤの制動距離は29.9mで、スタッドレスタイヤの17.3mに対して約1.7倍に伸びている。
「急」のつく運転は避けて!
氷結路ではスタッドレスタイヤでも制動力が大幅に伸びるが、さらに危険なのはブラックアイスバーン。濡れた路面と見分けが付きにくいため、速度を落とさずに進入すると事故を引き起こす可能性が高まる。 JAFの実験では、ブラックアイスバーンを含む4種類の路面で制動距離を測定する実験。結果は、時速40㎞から急ブレーキをかけたときの制動距離はそれぞれ、ウェット路面:11.0m、圧雪路面:20.2m、氷盤路面:84.1m、ブラックアイスバーン:69.5m。予想以上に路面が滑るという意識を持って運転することが大切だということがわかる。 急な車線変更や急ブレーキ、急アクセルなど、「急」のつく運転は避けてくれぐれも安全運転で運転を楽しもう。
<文/CGP編集部 写真・資料/JAF>