女優・玉田志織 女優業もグラビアも努力のタマモノ 国民的美少女コンテストで特別賞「誰かの力になれるような役者に」
そんな彼女がこの世界に飛び込むきっかけが、所属事務所であるオスカープロモーションの「全日本国民的美少女コンテスト」だった。もともと引っ込み思案だったというが、なぜコンテストを受けたのか。話は小学生のころにさかのぼる。
水着には自信ナシ?
「小学1年生のころ、祖母の家でみたダンススクールのパンフレットに好きなタレントさんが載っていて。そこに通えば、私もテレビに出られるかも…そんな気持ちでした。引っ込み思案で表に出るのは苦手でしたが、スクールに通ったことで、ダンスや歌で何かを表現する楽しさを学んだんです」
ちなみにスクールでの活動はかなり大変だったようだ。週3回、放課後に夜9時ごろまでレッスンを受けた。学校の宿題は母親の運転する車の中で、窓ガラスにプリントを当てながら取り組んだ。それだけ努力したのにはわけがあった。
「スクールに通っているのに有名じゃないじゃんって、学校で反感を買ってしまって…。嫌な思いはしましたが、逆に私は好きでやっているんだから結果を見せなきゃって思いになったんです」
コンテストを受けたのも、「練習量じゃ負けないぞって思いはありましたね」と振り返る。やはり努力は自信につながっていくのだ。
4月に出した2冊目の写真集「as is」(小学館)も好評だが、「こんなこと言っちゃいけないかもしれませんが、私、昔から水着には自信がなくて…」と何とも心もとない言葉が。
「オスカープロモーションに所属していると、本当に自信がなくなるんですよね。周りをみたら、どの人もスタイルがよくて、もうそれがコンプレックスで…。だからこそ、写真集のために腹筋に線が入るぐらい、体を作ったんです。コンプレックスばかりの私でも頑張れば、ここまでできるというのを見てもらうことで、みなさんにも自信を持っていただければ」
やっぱり努力は裏切らないのだ。
■玉田志織(たまだ・しおり) 女優。2002年2月20日生まれ、22歳。宮城県出身。17年、「第15回全日本国民的美少女コンテスト」で審査員特別賞を受賞。19年、「私のおじさん~WATAOJI~」(テレビ朝日系)で連続ドラマデビュー。24年は、1月期放送の「離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―」(同)でも注目される。22年からユニチカ初代アンバサダーを務める。
(ペン・福田哲士/カメラ・安元雄太)