【高校野球】太田西山の快速右腕・関景介が144キロ&6種の変化球で12K!同校初の初戦突破導く
◆第106回全国高校野球選手権 茨城大会 ▽1回戦 太田西山4×-3勝田工 太田西山(せいざん)のプロ注目の最速145キロ右腕・関景介(3年)が12三振を奪い、同校初の初戦突破に導いた。144キロを記録した直球を中心に144球の熱投で、勝田工打線を5安打3点に封じ込めた。8回にはビハインドの場面ながら「遊び心で」とサイドスローも披露。メリハリを利かせて9回を投げきり、「後半は球威が落ちたけど、気持ちで腕を振り切った」と振り返った。 2点を追う9回、「長打しかない」と先頭で左翼へ二塁打を放つと、チームメートも奮起しタイムリーと2つのスクイズで一挙3点を挙げて逆転サヨナラ勝ち。バットでもチームの勝利に大きく貢献した。 この日は巨人、オリックス、楽天、横浜の4球団のスカウトが視察に訪れた。巨人・大場スカウトは試合前のキャッチボールから素材のよさを認め、カーブ、カットボール、スライダー、スプリット、チェンジアップと6種の変化球も操った好投に「一番は体が強い。変化球がまとまっていて器用」と評価した。 太田西山では酒井竜矢トレーナー(31)ら複数の外部コーチによる指導をとりいれている。関も月に2回程度チェックを受け「腕を振るより体を大きく使うこと」を学んだ。高校入学当初は113キロだった球速が大きく飛躍するきっかけにもなったという。酒井氏もスタッフとして所属するDIMENSIONING.incの北川雄介CEO(37)は、プロ選手の指導なども手がける敏腕トレーナー。関について「ネットとかで調べて『これどうなんですか』と聞いてくる」と、向上心あふれる一面を証言する。 15日の次戦は甲子園出場経験もある今大会のシード校・水城との一戦。関は「強いと思うけど、自分の良さをいかして頑張りたい」と意気込んだ。
報知新聞社