日銀、大規模な金融緩和策を維持 黒田総裁が会見
日銀の黒田東彦(はるひこ)総裁は21日、金融政策決定会合後の記者会見で、大規模な金融緩和政策を維持する決定に関して「緩和方向を意識した政策を引き続き取っていく」と述べた。金利については「20年、30年、40年という超長期のものについてはもう少し上がってもおかしくない」との見方を示した。 【中継録画】日銀・黒田総裁が決定会合後に定例会見(2020年1月21日)
昨年10月の消費税率引き上げ後に落ち込んだ個人消費については「減少は一時的で、増加基調は維持されている」と増税の影響は和らぎつつあると説明した。 また、海外経済の減速が日本の景気に悪影響を及ぼす可能性については、米中貿易協議の進展を背景に「一時より低下した」と語った。一方で「(米中協議は)対立点が残っている。第2段階の合意に向けた道筋は不透明だ」と指摘した。