水ごり心身清める 寒中みそぎ祭り開幕、北海道木古内町
【木古内】1年の豊漁豊作を祈願する町の伝統神事「第195回寒中みそぎ祭り」(実行委など主催)が13日、佐女川神社(野村広章宮司)で開幕した。祭りの始まりを告げる参籠(さんろう)報告祭が同日夜にあり、厳しい鍛練に励む4人の行修者が水ごりに挑み、心身を清めた。15日まで。
今年の行修者は初の公募で選ばれた弁財天、谷口生貴斗(いきと)さん(23)、山の神、西谷潤紀さん(17)の2人を含む4人の若者が務める。稲荷は平野心太さん(17)、別当は斉藤亘さん(26)。 報告祭では、野村宮司が祝詞を奏上し、関係者が玉串をささげ、祭りの成功を祈願した。下帯姿の行修者が石段を降り、境内で水ごりを披露。気合いを込め冷水を掛け合い、見物人や関係者も拍手を送った。 行修者の応援で来場した函館市高丘町の板見谷悦子さん(46)は「明日以降も体に気を付けて最後まで頑張ってほしい」とエールを送った。 14、15の両日は神事とともに寒中みそぎフェスティバルを開催。14日はみそぎ公園から神社に向かうちょうちん行列「みそぎ行列」を午後5時45分からスタート。同7時には神社で行修者の水ごりのほか、花火約1000発を打ち上げる。 最終日の15日午前10時から、同公園で「みそぎ物産フェア」を開催。同11時50分から、みそぎ浜で行修者が御神体を抱え、海中沐浴し、祭りはクライマックスを迎える。(鈴木 潤)
函館新聞デジタル