「人生初の餅つき、楽しかった」 村の起源を伝える昔話とともに
餅つきと地域の昔話を楽しむ催しが21日、京都府京丹波町中台の中台区作業場で開かれた。参加者は、つきたての餅を味わいながら、いにしえに思いをはせた。 中台区が取り組む人権学習の一環で、歴史を学びながら地域への愛着や相互理解を深めるのが目的。コロナ禍で中断していた餅つきと同時に開催し、住民約50人が集まった。 餅つきでは、地元産の米を熱々に蒸し上げ、地元のベテランや子どもたちが、きねで力強くついた。参加者はきな粉をまぶした温かい餅を口いっぱいにほお張っていた。 昔話は山﨑建男さん(72)が紙芝居形式で伝え、中台村の起源や明智光秀にまつわるエピソードなどを披露した。 家族で参加した田島朱美さん(37)は「餅つきは人生初で、とても楽しかった。歴史上の人物や出来事が地元と関係していることも分かった」と話した。