ロッテ指名から1週間「前向きに」入団保留の日本生命・立松由宇 監督や上司に相談していた
ロッテからドラフト6位指名された日本生命・立松由宇内野手(25)が、大阪市内の同社で指名あいさつを受け、プロ入りに前向きな姿勢を示したが決断は先送りした。 【写真】三家スカウト(右)とサイン色紙を披露するロッテ6位指名の立松由宇 高橋薫編成管理部長(48)ら3人が同社を訪問。大卒4年目で間近に昇給を控える立松は「悩みの種ではあったけど、今日すごくいい話を聞かせていただいて、すごい前向きな気持ちでいる」と語った。 都市対抗野球で4度、社会人野球日本選手権で3度優勝の超がつく名門チームでのプレーを誇りに思う傍ら、冷静に現状を分析した。「客観的に見て思うのは、どの社会人企業チームよりもウエートルームも充実して、寮とグラウンドも近い。いい施設で野球をやれている。どこのチームの球場に行っても、うちの施設はすごいなって今でも感じます」。 戦いの舞台をプロへ移すことへの責任や覚悟が取材中、随所にうかがえた。「そこを決めるんにちょっと時間かかっています」。 指名後からは、同社の梶田茂生監督(56)や、同学年で22年に大阪ガスを経て入団した西武の児玉亮涼内野手(26)や、入社同期で昨年巨人に入団した又木鉄平投手(25)に相談したことも明かした。「(社内の)部長、課長に話を聞いてもらった。家族や、いろんな人と話す機会を設けてもらった1週間弱でした」。 千葉県松戸市出身で、小学生時代は同じ左打者で現ヘッドコーチの同球団の福浦和也氏に憧れていた。 高橋部長は「社会人の中でも彼はかなり打撃がいい。うちに入って勝負できる。しっかり考えて決断してほしい」と明確な期限は設けず、最終結論を待つ方針を示した。