生徒8割「見たい」も消えゆく『合格発表の掲示板』学校はデータ確認等が負担 専門家「歓迎伝える工夫を」
45人に聞いたところ、結果は37人が掲示板で見たいと答えました。
■気風や文化に触れる機会の喪失に…専門家は「歓迎を伝える工夫を」
合格発表について、教育工学が専門の国際大学GLOCOM(グローコム)の豊福晋平(とよふく・しんぺい)准教授は「掲示板から始まって様々な形態が出ています。今では、受験番号とパスワードで合否を表示するといったオンラインが主流になりました。その結果、掲示板を見る人が減り、一方で教職員の方の負担は減っている」と話しています。 コロナで掲示をとりやめてそのままという学校が増えたそうで「掲示の取りやめは時代の流れではないか」と説明しています。
今回、合格発表を取材した明和高校の教頭は「合否データを掲示板に記すときには、間違いがないか何度もチェックするので、かなり神経を使う」と話しています。
また、発表当日は、交通整備などで負担が大きいということです。 豊福准教授も「掲示の取りやめは時代の流れではありますが、掲示することによって学校の気風や文化に触れられる。その学校の入口でもある。貴重な機会が失われるのは味気ないですね」と話し、「例えばリアルな触れ合いの代わりに、在校生がメッセージ動画を作るなど、歓迎を伝える工夫をしても良いのではないか」との提案もしています。 2024年3月15日放送