【シンガポール】吉野家、コンセプト店でブランド強化
吉野家ホールディングス(HD)は、シンガポール中心部ブギスの商業施設「ブギス・ジャンクション」内の店舗を改装し、コンセプトストアとしてリニューアルオープンした。ブランド力を強化するのが狙いだ。 新店舗はキャッシュレス決済に対応。セルフオーダーキオスク(客が注文内容を入力して支払いを行うシステム)を3台設置した。同システムはシンガポールの全店舗で導入しており、キャッシュレス比率は9割を超えている。混雑時の待ち時間を緩和するため、店内の座席数は増やした。 店内のデザインにはブランドカラーであるオレンジを使用し、ファサードは黒を基調とした。店内の壁には、画家のジミー大西氏の作品「シンガポール」を採用している。 ブギス・ジャンクション店は1999年4月に営業を開始してから25年が経過。吉野家は今回のリニューアルオープンを同国でのリブランディングと位置付けている。地元の若年層や海外からの観光客、会社員などが多く訪れる場所でブランド力をさらに高めたい考えだ。 吉野家は97年にシンガポールにフランチャイズで進出。2016年に吉野家ホールディングスの子会社で東南アジアのフランチャイズへの経営指導や加盟店募集を手がけるマレーシアのアジアヨシノヤインターナショナルが、シンガポールのフランチャイズの全株式を取得、直営化した。