６年ぶりにヤングダービーを制した関浩哉（右は同じ群馬支部の後輩・大沢風葵）

　ボートレース桐生で開催されていた「プレミアムＧ１第１１回ヤングダービー」の優勝戦は最終日の２３日、第１２Ｒで行われた。１号艇の関浩哉（２９）＝群馬・１１５期＝が２Ｍで差し返して優勝した。 　ヤングダービーラストイヤーの関が地元水面で史上初の快挙を成し遂げた。優勝戦はインからコンマ０２のトップスタートを決めるも、３コースからまくり差した川原祐明に一時は先頭を奪われたが、慌てずに２Ｍで差し返し、その後は後続を振り切って１着でゴールした。６年ぶりで、同大会初となる２度目制覇、そして卒業Ｖを達成し「もっとしっかり勝ちたかったから、ホッとしている気持ちの方が大きい」と安どの表情で汗をぬぐった。 　地元への恩返しの思いを込めた６日間の戦いは、まさに「関浩哉の大会」だった。初日のドリーム戦は５コースからまくり差しで勝利すると、予選を唯一のオール連対で、２位以下をぶっちぎるトップ通過。１月の大村ＢＢＣトーナメント以来の今年２度目、通算４度目のＧ１優勝に結びつけた。優勝セレモニーでは、ファンから拍手のシャワーを心地よく浴び、何度も手を振り、頭を下げた。 　１８年に浜名湖で開催された第５回ヤングダービー。まだ優勝経験なし、Ｇ１初出場の２３歳がＧ１でデビュー初Ｖ。全国に強烈なインパクトを与えた大会だった。 　あれから６年。１１月１６日に３０歳を迎える節目の年に有終Ｖ。賞金ランクも１３位へとジャンプアップ。自身初のグランプリ出場がいよいよ現実味を帯びてきた。「グランプリを経験するのが、もう少しで達成できるところまで来た」。若手レーサーの頂点に再び立った関が、ボート界の頂点に立つ日もそう遠くはない。