センバツ高校野球 常総学院 選手紹介 小林芯汰投手/片岡陸斗捕手 /茨城
◇信頼の厚いエース 小林芯汰投手(2年) 新チーム発足以降エースナンバーを背負い、島田直也監督(53)から「小林で負けたら仕方ない」と信頼を得る。副主将としても投手陣をまとめる。 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 「(DeNA2軍投手コーチを務め)プロの世界で指導実績がある島田監督の下でプレーしたい」と、他校の誘いを断り入学。2023年11月、県高野連選抜チームの一員として格上の筑波大と対戦し、140キロ台後半の直球を軸に2回を無安打無失点に抑えた。 立ち上がりの安定感が課題だったが、冬の間に投げ込みを重ね、力みの無いフォームに修正してきた。2月中旬の紅白戦では無駄な四球を出さず、「感覚がつかめてきた」という。 初詣で願ったのは全国制覇。「ギアの入れ方、真っすぐや変化球の質を高め、負けない投手を目指したい」 ……………………………………………………………………………………………………… ◇小林芯汰(こばやし・しんた)投手 栃木市立藤岡一中出身▽180センチ、82キロ▽右投げ右打ち ……………………………………………………………………………………………………… ◇攻守頼める「監督」 片岡陸斗捕手(2年) 守備では「投手を一人にさせない」とまめに声を掛け、打ってはクリーンアップ。 小学校入学前からバットとグラブを手に取った。千葉・拓大紅陵で甲子園に出場した父・将義さん(39)から「自分の憧れだった。甲子園を目指せる学校」と聞き、常総学院を選んだ。 瞬時の判断力や視野の広さを買われ、2023年春季県大会からマスクをかぶる。秋の関東大会以降、けがの影響で別メニューの調整が続いていたが、年明けから練習に本格復帰した。ミスをしても打たれ強く、島田直也監督(53)は「試合中はグラウンドの中の監督」と期待を寄せる。 今年の目標を家族や指導者への「恩返し」と定め、色紙に書いた。聖地で「一戦必勝」し報いるために「どこが相手でも勝ちきれるように練習したい」。 ……………………………………………………………………………………………………… ◇片岡陸斗(かたおか・りくと)捕手 千葉・袖ケ浦市立蔵波中出身▽175センチ、75キロ▽右投げ左打ち=つづく ◇ 第96回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)に出場する常総学院。ベンチ入りする選手らの横顔を紹介する。(この連載は川島一輝が担当します)