こんなプレゼントはNG タレントへの正しいプレゼントの贈り方って?
人気者はつらいよ、ゴールデンボンバー鬼龍院翔の例
過去、ゴールデンボンバーの鬼龍院翔が、自分へのプレゼントがなぜかネットオークションに出品され、贈った本人がそれを見てメールを送ってきた、という話をブログで吐露したことがある。ファンもショックだったろうが、鬼龍院自身、ショックを受け、「こんなふうに恩を最悪の形の仇で返してしまい、本当に申し訳無いです。謝っても謝りきれません」と記している。 鬼龍院の説明では、プレゼントはどんなに量が多くてもすべて目を通しているという。しかしある時期から物理的に家に置ける量ではなくなり、事務所に置くようになったそうだ。菓子などの食べ物も、最初は家族や周囲に分けていたが食べきれなくなり、養護施設へ送っていたら、それでも食べきれなくなり「ほかの施設へお願いします」といわれ、受けいれてくれる施設を探すほどの状況になったという。そんな中で、事務所が移転するに伴い、やむなく産廃業者にプレゼントを引き取ってもらい、そこからオークションの転売業者へと渡ってしまったようだ。
身近なアイドルには、逆のケースも
鬼龍院のような有名芸能人であればプレゼントの量も膨大になり、その保管なり処分なりには本当に四苦八苦するのだろうが、規模の小さな地下アイドルクラスになると、ファンとは顔なじみというケースも多い。そうなると、また別の悩みが出てくるそうだ。 「自分が贈ったイヤリングを付けていない、ということで逆恨みされてしまったことがあります。女の子も怖がってしまって、出入り禁止にせざるを得ませんでした」と話すのは、地方アイドルの事務所で働く30代男性マネージャー。 そして、逆のパターンもあるのだとか。「ファンに高価なプレゼントをおねだりするようになって、最終的にマンションを借りてもらったことが発覚しまして……。特定のファンと個人的につながることはルール違反ですので、やむなく解雇しました」 もちろんそんなファンはごく一部だろうが……。
プレゼントは気持ちの問題 過剰な期待を抱いてはいけない
話を整理すると、「プレゼントは必ず事務所が検品する」「プレゼント自体を受け取ってくれない事務所もある」「あまり高価な品は返品される」「本人に渡らず処分される場合もある」「盗聴器や探知機を仕込むなど人権侵害は論外」といったところだろうか。 ただし細かいルールはプロダクション、ファンクラブなどによって異なるので、送り先について事前にちゃんと調べて、ルールに反しないプレゼントを心がけたいものだ。 また、気持ち的には、「これを贈ったら本人が公の場で身に着けてくれるのではないか」「返事をもらえるのではないか」など、見返りを期待しないことも大切なようだ。プレゼントは贈る側も贈られる側も節度が必要ということだろう。 (文・志和浩司)