パチンコ新機能「ラッキートリガー」は低迷するパチンコ業界復活の救世主になれるのか
尻すぼみな新スペック
思えば実質的な天井である遊タイム、また通常時にいきなり時短に突入するC時短と、2018年の規則改正、CR機からP機への過渡期前後から相次いでメーカー団体は内規を改めてきました。 しかし、現在の主力機種のほとんどには、それらの機能は搭載されていません。スペックの変化や進化は続いているものの、目玉として出された新機能が尻すぼみになっているというのは、まるで今のスマパチを見ているようです……。
ラッキートリガー搭載機が満を持して登場
それでも低迷するパチンコをなんとかするべく、この3月からはラッキートリガー(LT)搭載機がデビューしました。特定の条件を満たせば今まで以上に玉を出せるというLTは、スペック面の自由度も高まっており、かつてのマックス機のような機種も登場しています。ただ現時点では射幸性の高さに寄せすぎているような印象で、それは果たしてファン側が求めていることなのかどうか。 もちろんたくさん玉が出る方がいいにきまってはいますが、それを目くらましとしてホールが厳しい運用を加速させるのではないかという危惧もあったりします。回さなくてもヒキ次第でたくさん出ちゃうことが客寄せになるとしたら、ホールはとことん回さないのは言わずもがな。
多様なスペックを搭載した機種の登場を願う
それでまた「使えない」とホール側が言うのは勘弁してほしいものですが、せっかくLTで自由度が高い機種開発が可能になるのだから、多様性のある機種の登場に期待しておきたいものです。個人的にはダラダラと遊べるようなものを期待したいのですが、そういうのって「とっとと負けて帰ってくれ」と考えているホール側が一番嫌いますからね。 とにもかくにもまだ導入して数週間である試行錯誤の段階。今後の方向性は市場の反応を見ながらにはなると思いますが、LTがパチンコ復活の起爆剤になっていただければと願います。 文/キム・ラモーン 【キム・ラモーン】 ライターとして25年のキャリアを持つパチンコ大好きライター。攻略誌だけでなく、業界紙や新聞、一般誌など幅広い分野で活躍する。
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