「仕事を辞めたい」と思った時に、必ず思い出してほしい“あること”
こんにちは。人生や恋愛を上手くいかせたい女性のために本質思考をアドバイスする、リアライフカウンセラーの藤本シゲユキです。 「職場で友達がいない」一人ぼっちと感じてしまう時の対処法 世の中には、「感情労働」という言葉があります。 これは、相手や顧客の精神を特別な状態に導くため、自分の感情を抑圧したり誘発したりすることを職務にする、精神と感情の協調が必要な労働を意味します。 もっと噛み砕いて言うと、たとえば、お客さんからものすごく理不尽なことで文句を言われたり、職業差別をされて不当な扱いを受けたりしたときに、めちゃめちゃ腹が立ったり悲しかったりしても、それを表に出さないのが感情労働です。 感情労働が必要とされる職種は、接客業、営業職、看護師、介護士、電話オペレーター、広報、秘書、客室乗務員などが挙げられます。
どんなに嫌なことを言われたりされたりしても、自分の感情を押し殺して決して表には出さず、常に礼儀正しく振る舞い、的確な対応や処理、サービスを相手に提供する。 もちろん、中には良いお客さんもいますから、そういう人に接しているときは感情労働とは言えません。 しかし、民度が低い人間を相手にしているときは、自分の感情を押し殺さないといけないので、尊厳の無償の明け渡しをして心を商品化していると言っても過言ではないんですね。
感情労働は、習熟度に応じた作業効率が向上しづらい
感情労働に慣れるためには、表層演技と深層演技の習慣化が必要 そして感情労働は、肉体労働や頭脳労働と違って、習熟度合いに応じた作業効率の向上があまり見込めないという特徴があります。 つまり、慣れない人はどんなに長くその仕事に従事していても、感情労働に慣れることはないし、慣れてきたとしても、多くの場合は手際よく作業を進めることができないということです。 カスタマーハラスメントと呼ばれる、同じ日本人なのに日本語が通じないような人もいるわけですから、感情労働に慣れたところで、こういう人間を相手にするときの手際がいい作業なんて、あってないようなものなんですね。 相手の言い分をじっくり聞かないといけないし、とにかく我慢が必要というわけです。 さらに、仕事が終わった後も達成感や充足感などが得られないのも、感情労働の特徴です。 ほぼ連日に渡って、精神的な負担やストレスを負わなければならないので、なかなか疲れがとれないという特徴もありますね。 そんな感情労働に慣れるためには、表層演技と深層演技の習慣化が必要だと言われています。 表層演技とは、たとえ腹わたが煮えくり返っていたとしても、作り笑いやあいづち、腰を低くした態度などで、相手に不快感を与えないよう演技をするということです。 要するに、思ってないことを言動に表す演技ですね。 深層演技とは、本気でそう思い込むようになり切る演技のことです。 たとえば、友達のお母さんが亡くなったとします。 このお母さんのことを直接知らないから、それほど悲しくはないけれど、友達がすごく悲しんでいるから「自分も悲しまないといけない」と思い込み、する演技のことです。