「テーラーメイドQi」と「パラダイム Ai スモーク」を試打! どちらも球のつかまりや打ちやすさが魅力!?【最新アイアンの魅力②】
芯を外しても曲がりにくく、飛距離が落ちないアイアンが「やさしい」と言われるが、最新の「やさしい」アイアンは、それに加えてロフトが立ってきているため、飛距離も出るようになっている。そこで7番アイアンのロフト角28度前後の厳選10モデルを打ち比べた。今回は「テーラーメイド Qi」と「パラダイム Ai スモーク」の2本。試打は「GOLF PLACE」でレッスンを行い、自らの試打データを弾道計測器並みの正確さで予測できる勝又崇之プロにお願いした。
テーラーメイド Qi:低重心で球が上がりやすく初速がよく距離も出る
●試打シャフト/N.S.PRO 910GH(S)7番ロフト角/28度 重量/411グラム 長さ/37.25インチ 「球がつかまりやすくて上がりやすいのは、スチールのわりに動きがあるシャフトの影響もあるでしょう」。打ち出し角や弾道の頂点が十分に高いし、インパクトにかけてヘッドがターンするので球が右へ滑らない。 【試打結果】 キャリー●182.9Y 縦距離●190.8Y 初速●56.9m/s 打ち出し角●18.2度 スピン量●4774rpm 高さ●34.6Y ※1Wのヘッドスピードが50m/sほどの勝又プロが自身のHSで打ったとき 見た目がボッテリしていなくても、やさしい要素が盛りだくさんの中空アイアン。 「リーディングエッジがストレートでターゲットへ向きやすいし、安心感のある大きめサイズでもカタチはスマート。ブレードが厚めで当たり負けない印象です。隠し味は、フェースのヒール側がいったんくぼんでから高くなっていること。フトコロでボールを包むようにつかまりそうです」 実際に球を打つと、やさしく上がって球がつかまり、初速が出て飛んだ。しかもフェースのセンターに当たると、スピンが適度に入って球が浮くぶん、落下角がついてグリーンに止められるという。 「ソールはゆるやかにラウンドしていますが“一面ソール”なので、払い打ちのほうが合うでしょう。すくい打ちをしがちな人も、ソールが滑ってボールにコンタクトできます」