赤楚衛二の鋭い眼光、錦戸亮のラスボス感 『Re:リベンジ』初回から驚きの展開に
智信(光石研)が殺害され、海斗(赤楚衛二)も何者かに襲われてしまう
そしていよいよ、容体が悪化した智信の病室で出会いを果たす海斗と郁弥。「そこまでしてしがみつきたいものなの? 権力って」と凄む海斗に、ベッドに横たわる智信は「飯は食べれてるのか?」と温かい言葉をかけるが……。その後の新聞記事の内容からも、智信の父親としての優しさは健在であり、海斗の父親への見方が歪んでいるのかもしれないと思わされた。そしてそれは、誰よりも海斗自身が感じていたことでもある。 しかし残念なことに、父親との関係を海斗が修復しようとした矢先、何者かが智信を殺害したのだった。そして、智信の葬式で、海斗自身も何者かに襲われてしまう。行方不明になった海斗の代わりにプロジェクトの担当に推薦されたのは、郁弥だった。海斗の失踪と郁弥の抜擢。この2つの出来事が、物語をさらに加速させていく。 光と陰が交錯する病院という舞台で、人間の本質に迫る『Re:リベンジ』は、完全オリジナル作品だ。脚本は伊東忍、中村允俊、奥村徹也の3人のチームによって紡がれており、中でも、フジテレビヤングシナリオ大賞で大賞を受賞した脚本家・中村允俊の存在は注目に値する。原作ものではない分、結末が明らかになっていないことから、今後は視聴者の間での考察も楽しみなところ。愛する人を守るため、あるいは自らの野望を果たすために、登場人物たちは何を犠牲にするのだろうか。欲望に翻弄される彼らの心の奥底には、光と陰が交錯している。その両面を凝視することで、このドラマの真相に近づけるのかもしれない。 本作の“リベンジ”が果たされる時、我々が目の当たりにする真実とは。復讐に駆られる者、復讐される者、そして復讐に巻き込まれる者……。映し出されるすべてから目を離せない、息を呑むようなドラマの中で、海斗はどのように変貌を遂げていくのだろうか。
すなくじら