大分がホーム最終戦での横断幕について声明「トリニータを愛するあまりの行動とはいえ、決して正当化できる内容ではありません」
大分トリニータは27日、クラブ公式サイトで「カスタマーハラスメント事案に対する意見・対応について」と題した声明を発表した。今季ホーム最終戦となった3日のJ2第37節・ザスパ群馬戦で掲示された横断幕に関する内容となっている。 【動画】アウェー中国戦の裏で起きていた珍事…日本代表FWがSNS上の声に反応「わざと」 クラブはファン・サポーターと良好な信頼関係を維持していくための指針の1つとして、今年3月に「カスタマーハラスメントに関する当クラブの考え方」を示していた。 しかし、ホーム最終戦で特定の個人を侮辱して人格を否定するような横断幕が掲示されたという。 クラブは「これは、明らかに当クラブ指針における『カスタマーハラスメントに該当する行為』として掲げている『監督、選手、従業員に対する侮辱的発言・文章』及び『監督、選手、従業員の人格の否定や名誉を棄損する発言・文章』であり、大分トリニータを愛するあまりの行動とはいえ、決して正当化できる内容ではありません」と指摘している。 続けて「サッカー観戦を楽しみにご来場ただいたお客様が多数いる中、特に、サッカーを通じて大分の子供たちの健全育成にも貢献したいという思いも込めて開催している試合会場において、不適切な内容の横断幕を掲示することは、決して看過できる行為ではありません。誠に遺憾であり、当クラブとしては、二度と同様の行為が行われないよう切に願っています」とし、「今後、同様の行為が行われた場合は、横断幕の撤去及び当該横断幕掲示に係った者の試合会場入場禁止等の措置を取らざるを得ないと考えています」と表明した。 また、SNS上でも大分の選手や社員に対して名誉を棄損する書き込みが見受けられていることを挙げ、「名誉棄損罪の成立要件は、その内容が事実又は虚偽かは問われないとされており、真偽にかかわらず当クラブ関係者を貶める内容は当該罪に該当しうるものであり、かつ明らかに当クラブ指針における『カスタマーハラスメントに該当する行為』として挙げている『監督、選手、従業員の人格の否定や名誉を棄損する発言・文章』及び『SNSやインターネット上での誹謗中傷』にあたるものと判断します」とコメント。今後について「書き込まれた内容によっては、法的措置を含めた対応を行う場合があることを申し添えます」と伝えた。 クラブは今回の声明に関して「このお知らせは、カスタマーハラスメント撲滅に向けて当クラブの考え方や対応方針を改めてご理解いただくためのものです」と説明。「今後とも、当クラブの運営がファン・サポーターの皆様との信頼関係に基づいて適切に行われますよう心掛けてまいりますので、引き続きご支援ご声援を賜りますよう宜しくお願い申し上げます」と呼びかけた。