雨音がしない傘も…障害者の声で生まれた便利グッズが福岡市・天神に集合
何が必要かを考える機会に
聴覚障害や身体障害、知的障害のある人に役立つグッズも紹介します。 富士通(東京)がろう者と協働で開発した「Ontenna(オンテナ)」は、ヘアピンのように髪の毛を留めたり、耳たぶや襟元に付けたりして、音の特徴を振動と光で装着者に伝えます。 体の動きに制約があっても着脱しやすいように、マグネットを使ったフロントホックの女性用下着も。1円玉、5円玉などを分けてコンパクトに持ち運べるコインケースは、知的障害のある人や軽度認知症の高齢者の日常使いや、幼児の知育にも役立つそうです。 ガラスと同じくらいの透明度があるシリコーンゴム製のグラスは、落としても割れず、誰でもどこでも安心して使えるとのことです。 大丸福岡天神店の広報担当者は「便利なグッズが次々に生まれているものの、意外と当事者や周囲に知られていないことも多く、これを機に広く知ってもらえたらうれしい。また、4月に向けて、障害を持つ方々へどういった配慮が必要か、(社会に)何が足りていないのかを、幅広く考える機会にしてほしい」と来場を呼びかけています。
読売新聞